八雲学園はなぜ人気があるか?
☆今年も八雲学園は人気があることについては、すでに述べたが、文化祭を訪ねたり、東京私学教育研究所所長の清水先生(鴎友学園女子前校長)の講演を聞いたりして、改めて実感したことがある。
☆15年以上も前に中学を開設した時に、まず大きな改革をやったことは、学内のコミュニケーションをオープンにし、同時に学校を外に開いたことだ。このオープンな姿勢は、何によって可能なのかというと、言うまでもなく、教師1人ひとりが一丸となって共に生きる覚悟をすることとオープンマインドのトレーニングによるものだった。
☆つまり、清水先生が語るところの「私学人としての教師像」を、近藤校長は着々と実現していったのである。そして、さらに、そのコミュニケーションというオープンマインドをチューター制という形で在校生と行っていった。コミュニケーションは言葉を媒介にするが、建学の精神でもある国際人を養うために、英語という言語のテクノロジーを開発するために最先端のプログラムも作った。国際人というからには教養育成は欠かせない、そのために芸術鑑賞プログラムを徹底した。そして、そのような豊かな人間性を身につけた上で、進路実現のためのプログラムをデザインした。
☆かくして15年経った今、教育空間をリニューアルし、文化祭で全面的に公開した。クラスルームの椅子ひとつとっても、創意工夫がなされ、思考のフロー状態を生み出す別荘なみの空間をデザインした。Tolreranceを養う茶室もリニューアルされた。もっとも訪れてみると、すべてリニューアルであるから、新校舎を建設したのかと思うほどだろう。
☆いずれにしても、私学人として教師像の5条件
① 人のために役立てる・生き甲斐
② 専門職としてのプロ意識・教育学の実践者
③ 人間相手の仕事・関わることの楽しさ
④ 生涯学習を必要とする職種:共に学び共に成長する。研修なくして私学なし。
⑤ 教科指導→生き方を問い続ける学び
☆を満たし、生徒の未来を創る教育の3TRX条件を完全に満たしているのだ。高人気が続かないわけがないのである。
3T Talent(才能)、Technology(技術)、Tolerance(寛容)
3R Reading(読み)、wRiting(書き)、aRithmetic(そろばん)
3X eXplore(探究)、eXchange(議論)、eXpress(プレゼン)
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