ベネッセの教育イノベーションはScience of Fun Public Sphere
☆チーム・メンバーが協力し合い、マイクロソフトとベネッセが協働制作した、4足歩行ロボットを組み立てた。そしてさらに、プログラミングし、走行や前転の改善をしていく。いわば、試行錯誤型のシミュレーションモードのプログラム。
☆チームの雰囲気は、試行錯誤の過程で、おもしろいという言葉があっちからもこっちからもでてくる。やがて、どのテーマを優先するか合意形成のための議論が自然に生まれ、ついには、いかにロボットの走る速度をあげるか集中しはじめる。その知的集中を、最後はロボットレースやパフォーマンスなどのプレゼンによって、大爆発させる。
☆そこに本当のおもしろさが生まれる。そして新しい公共圏が学びの過程に生まれる。これが教育を変える衝撃なのである。なるほど、公共圏とは、何も政治圏や市民社会圏にあるだけではないのだとハタと気づいた。
☆この新手の公共圏で生まれていることは、探究への好奇心であり、批判と論理の共有による合意形成であり、試行錯誤から最適化を見出す体験などなどである。公共圏とは、各メンバーの先入観やものの見方・感じ方を、新たな見方に転換する媒介項なのである。公共圏という媒介項を生み出すトレーニングこそが教育イノベーションであると確信。
☆それにしても、このようなプログラムを大いに楽しめる生徒がたくさんいるというのは、おそるべし小石川中等教育学校である。当日は学校説明会も3回に分けられて開催されていたが、毎回満席。教育イノベーションは、公私の壁を超える変化をもたらすのかもしれない。
☆イノベーティブな教育を実行できる学校を探す時代の到来である。
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