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開成の生田先生に学べ[04]

開成の生田先生に学べ[03]のつづき。

☆生田先生の社会科教育法の授業では、学生は、前期・後期で課題レポートを提出しなければならない。

☆このレポート作成の行為は、そのまま現場の教師がカリキュラムやシラバスを創る際のモデルになるし、教師以外の職業でも、企画を作成するときに役に立つし、なんと言ってもプラグマティックに活動をするということは、考えることと実践をここまで予め詰めておくのかということがわかる。

☆前期のレポートでは、

学習指導案

教材プリント

単元テスト

以上をまとめた授業の解説

☆について考案することになっている。

☆後期のレポートでは、前期レポートをベースにした模擬授業について制作。

☆もちろん、前期のレポートは作成するだけではなく、後期に行う模擬授業のために改良改善点を明らかにする評価がなされる。これは完全に形成的評価であろう。そして後期のレポートでも、模擬授業とそこにいたる学習活動過程のすべてについて形成的評価がなされている。

☆そして、レポートの中でモデルになるものは共有するという点も見逃してはならない。大事なことは共に学ぶということなのだ。

☆教師どうしの共有と教師と生徒の共有と生徒間の共有の回路がうまく流れるているかどうか、その回路こそコミュニケーションなのである。回路はまた思考であり、流れるものも流すものも言葉である。そして回路がうまく流れればそこに信頼が広がる。生きるとはこの信頼関係のことであろう。

☆しかし、この回路は、実に繊細である。流れる言葉は常に息吹いていなければならない。日常化し死後になるや否や、その回路はあっという間に壊死するのである。授業とは、マニュアル化できないのは、そういう理由があるからではないか・・・。

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