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制度改革を待たずに、どんどん変わる日本の教育

萩原麻未さんがジュネーブ国際音楽コンクールで優勝16歳の長谷川さんが公認会計士に合格。ゴルフや野球、スケートでもどんどん若者が活躍。

☆一方で、受験市場の地図は大手予備校の買収によって変わる。栄光が中心となって、教育改革などの新提案を訴える組織も出来るという

☆政権交代で経済特区がうまくいかないかもしれないと思ったら、すぐに形を変える速さは、教育改革のための制度変更のスピードをはるかにこえる機敏な動きである。

☆高大連携は、私学ばかりでなく、公立もすばやい。今月1日には、首都大学東京と6つの公立学校(半分は公立中高一貫校)が高大連携協定調印式を行った。

☆いろいろな動きが起きている、鈴木寛副大臣によるコミュニティソリューションが浸透するのか、自民党の下村博文氏による新しいタイプの学校(経済特区を超える姿を描いている)が広がるのか・・・。

☆いずれにしても、これらはみな水面下で複雑につながって、整理しにくい。それだけ激しく動いているということだろう。

☆グローバル高度人材、知識基盤社会の確立、21世紀型市民の育成・・・。ここに高大連携・接続のビジョンがつながっているのも確かである。

☆しかし、真実は、学習指導要領を鉄鎖にしないことだ。才能者にとっては、がんじがらめの呪縛のようなものではなく、ザルぐらいの縛りでなければならないのだろう。

☆萩原さんにしても、長谷川さんにしても、その中高時代の環境を調べてみれば、学習指導要領に縛られることはなかったに違いない。萩原さんはフランスの大学で学んでいるし、長谷川さんも通信制高校に通いながら大学で会計士試験対策を学んでいる。

☆学習指導要領をどう改革したら、学力が向上するかなどという視点は、そもそも正しくないのかもしれない。ちょっと考えれば、その発想はステレオタイプしか生みださない発想。もっと自由でよいのである。

☆教育制度は、機会均等が実現できればよい。内容は、一定水準以上は自由でよいのである。自由とは何か?難しい話は括弧にいれて、簡単に言えば、議論ができる環境が設定されていればよいのである。

☆しかし、この条件を満たすには、かなり思考力を要する。それゆえ、それでよいのだ。

☆筑駒や開成、麻布、JGがおもしろいのは、サンデー毎日や週刊ダイヤモンドが学校のランキングを切り取っている見方・視点を学校内部ではるかに超える教師がいることだ。

☆そのような教師は、学習指導要領の枠内で、しかしながらはるかに超える思考の領域を広げ深めている。

☆この秘密を持っている学校が、伸びるに決まっているし、そこからは思いもよらぬ才能者がたくさん輩出される。広尾学園、土浦日大中等教育学校、白梅学園清修、かえつ有明、佼成学園女子など本ブログでたびたび紹介するのは、このようなワクワクするような魅力的な教師がいるからだ。書かねばならないことがたくさん出てくるのだ。

☆ともあれ、民主的に正当な制度であれば、学習指導要領は問題ない(思考を制約しているところは本当は議論しなければならないのだろうが・・・)。大事なことは人間の条件は制度だけではないということだ。そんなことは言うまでもないだろう。

☆しかし、組織は、国内法の影響をダイレクトに受けるから、なかなかクリエイティブにはなれない。組織と個人は、かくして矛盾をはらむのは避けがたい。

☆それゆえ、常に最後は「ひと」なのだ。優秀な人材はたしかに必要だが、大事なことは制度があるにもかかわらず、自分で自己決定して活動できる人材である。「にもかかわらず」という勇気ある人材のいる学校を探したいものだ。

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