グローバリゼーションの中でアートがある学校を選ぶことが大事な理由
☆イギリスのメディアは、音楽が社会や学校を変えるドキュメンタリーをつくるのが好きだ。シェークスピアやミュージカル、ビートルズ・・・。伝統を今に生かすのが得意な国だ。
☆経済状況はかなり悪そうだが、アートがあればなんとかなるという雰囲気でもあるかのようだ。
☆それはさておき、ロックバンドKISSのジーン・サイモンいやシモンズかな、ともかく彼がイギリスのボーディングスクールで、クラシック好きの生徒たちに、ロックを教えるドキュメンタリー番組が人気だそうだ。
☆灘にしても麻布にしても栄光にしても、クラッシックでもロックでも学園祭を盛り上げているから、アートの制限がないのが本物の教育なのかもしれない。
☆ギャレス・マローンは天才的な合唱の指揮者で、ロンドン交響楽団でばかりでなく、貧困格差で虐げられている地域住民と合唱隊も結成している。その見事な合唱ぶりに、格差を超えて、他の地域が心を開いていく感動的ドキュメンタリーはNHKでもたびたび放映されている。
☆ベルリンフィルも、東西ドイツ統一の時に、子どもたちのコミュニケーションを活性化し、交流を豊かにするために、子どもたちといっしょに演奏会を開くドキュメンタリーを制作したことがあった。
☆もちろん日本でも合唱コンクールが盛んなのだが、どこかコンクールのためという目的が一義的なような気がする。
☆個々の生徒の感動体験はあるだろうが、教育や社会が変わるわけではあるまい。アートをイノベーションの機会として演出する企画力がないということか。センスの違いと言ってしまえばそれまでだが・・・。
☆エリザベス女王をパロディー化して、市民社会を忘れるなよというようなコンテンポラリーアートは、イギリスでは成立するという。日本で天皇をパロディー化するような芸術はどのくらいあるのだろうか。
☆表現の自由度の違いはあまりに大きいかもしれない。このGAPが埋まらない限り、日本が世界で貢献できることはあるのだろうか。
☆知られざるブロックや規制がかけられている。一部の官僚・政府だけが情報を握っている。昨今の情報の流出、海賊版の横行・・・。規制以外の方法で、回避するには、教育が変わらなければならないということだろうが・・・。
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