PTA広報誌「沈丁花」に宿る共立の教育の質
☆「秋の体育行事」が特集であるから、なおさら、身体から発せられる光の感じが実にさわやかに表現されている詩であるが、ポイントは物理的な光が、連を重ね、最終的には自ら発する光に転換しているところである。しかも「私」ではなく「私達」によって。
☆同校では「共立」は「ともだち」と置き換えるのが伝統であるから、編集のこだわりの意図にも伝統が流れているのがわかる。
☆この伝統、ともだちの関係が外的な光を内的な光に飛躍させるビジョンが輝き続けている。この序破急のリズムとジャンプこそ共立女子の教育の奥義なのではないだろうか。
☆高校生の体育祭のベースは新体操。同誌によると、
「新体操の動きの中には緊張、解緊(リラクゼーション)、振動、蛇動、平均、回転、跳躍などのが含まれ運動と運動の間の自然の流れを考慮に入れて構成されている」
☆運動と運動の「間」の「自然の流れ」。「間」と「自然の流れ」。まさに序破急の飛躍。
☆沈丁花のコラムで渡辺校長は、イチロー(野球選手)と羽生善治(将棋棋士)の次の言葉を引用している。
「平凡な積み重ねが、こんな遠いところまで来ちゃった」
「平凡な積み重ねは非凡になっていく」
☆コモン・グッドとしての習慣が、飛躍を生みだす共立女子の教育の質なのであると。
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