2011首都圏中学入試動向[01]
☆来春の首都圏中学入試の全貌は、まだまだ見えてこないが、受験市場の予想では受験人口は10%減だろうということらしい。
☆しかし、本当にそうだろうか。この予測は何をベースにしているかというと、首都圏の3大模試の総受験者数であろう。
☆そうであるとすると、9月以降、SAPIXがこの3大模試から離脱している分をどのくらい考慮するかということが重要になってくるはずだが、3大模試の結果が、昨年比10%ほどマイナスだから来春の受験人口は10%減るという受験市場の言い方は、あまり慎重だとはいえない。
☆SAPIXの6年の在校生が仮に5000人(首都圏に42教室を展開しているところから推定)だとしよう。すると、SAPIXの離脱分だけで、7.5%から9%の減になる。ということは、受験人口それ自体は10%も減るだろうか・・・。
☆おそらく、私立学校を選んでいる層は、相当いろいろ考えるから、経済的不安定だから、すぐに公立学校を選ぶというアクションにはならないはずだ。選択する私立学校の限度を決めているということは今までもあったが、来春以降はその意志決定がもっと鮮明になってくるだろうということではないか。
☆ただ、この意思決定が、知らず知らずのうちに不安定な情報に影響を受けてくだされたのでは残念な結果になる。その結果は、子どもの未来をある程度規定するからである。不安定な情報とは、
1)政府の教育政策の混迷。
2)3大模試の偏差値の混乱。
☆1)については、教育情報としていつも話題にしているし、12月7日のPISAの結果報告によってまたゆれるだろうから、他の機会に譲ろう。今回は2)の3大模試の偏差値の混乱について考える。。
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