2011首都圏中学入試動向[03]
2011首都圏中学入試動向[02]のつづき。
☆10月のY(四谷大塚)とN(日能研)の模擬試験の志望者数の状況をみているわけだが、YNの偏差値だけでは読み切れない2月1日男子受験校をピックアップしてみた。
☆今年の春のSAPIXの合格者数も併記。もちろん、桐朋を除いて、複数回入試の学校ばかりであるから、合格者数の人数分を加算する必要はない。あくまで参考程度。
☆さて、広尾に関しては、SAPIXのメンバーからもYを活用している塾のメンバーからもNを活用している塾のメンバーからも人気が高いということが一目瞭然。Nの偏差値は甘すぎるということになるだろう。したがって、広尾受験生は、Yの偏差値を参考に勉強の準備をすることによって、リスク回避をできるだろう。もしかしたら、広尾学園の人気の勢いからいって、もう少し高めかもしれない。
☆東京都の共学校の中で、最初に渋渋を追い抜く共学校は広尾学園かもしれない。渋々はガバメントソリューションの情報をうまく活用して、今のポジショニングを築いてきた―つまり学尊民卑的な雰囲気があるのはそういうことだ―が、広尾学園はグローバルシチズンとしての公共的ソリューションによって教育を創っているので、21世紀型といえるのだ。
☆しかし、その渋々について、Nは甘くみている可能性がある。Yの偏差値以上で準備をする必要がある。
☆海城学園は、広尾ほどではないが、いずれのメンバーからも人気があり、YNの偏差値のGAPもないので、このぐらいの覚悟で勉強すればよいのかもしれない。
☆そして、それ以外の次の学校については、Yの偏差値の算出は甘いだろう。Nの偏差値もしくはそれ以上の覚悟で勉強をすることを心がけた方がよいだろう。YNの模擬試験に参加していない優秀なライバルが背後に控えているのだから。それにしても、SAPIXが離脱したこの志望者数激減の情況の説明はどのようになされているのだろうか。
巣鴨
芝
城北
攻玉社
早稲田
サレジオA
桐朋
桐光男子
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