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共立女子の文化資本の生成

☆本ブログで、グッドスクールとして共立女子をご紹介したら、いろいろと資料を送っていただいた。たしかに、「クリスマスキャロルの夕べ」や「演奏会」のプログラムを実際に手にとるのととらないのとでは、実感の度合いが違う。

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☆こんなに演奏をしたとは!寒くなかったのだろうか。風邪などひかなかっただろうかと思わず心配してしまうが、熱きパッションと温かい気持ちが神保町交差点に響き渡ったのは確かだろう。

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☆定期演奏会の曲目もずいぶん多い。部員の数というか層が厚いということだろう。中高生の86.2%が学校生活は充実していると回答しているのもわかるような気がする。

☆さて、このような教育活動を伝統的に続けていけば共立女子の文化資本は再生産するかもしれないが、再生産は劣化あるいは形骸化するおそれがある。生産ではなく、自生するというか生成するというか、自律創出型の文化資本の蓄積というか、オートポイエシス的な産出というか・・・言い方はいろいろあるだろうが、このようなシステムが共立女子にあるのはなぜか。

☆それは、独自の評価システム=選抜=選択システムが循環しているからだろう。今回、教育関連法規でも「学校評価」を行う方向性が条文化されたわけだが、多くの私立学校(公立学校は行政の指導で画一的に行っている・・・)がまだまだ対応できていない中、いちはやく共立女子が実行できたのは、すでにその機能が暗黙知として働いていたからである。

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☆自己評価の中身は公開することになっているので、いずれ本ブログでも紹介してみたいが、実に興味深い。共立女子の卓越した部分はどこなのか、そして課題は、たんに共立女子の課題にとどまらず、それは日本の教育全体の問題でもあることを示唆している評価結果がでているところもある。理念と現実のパラドクスもおもしろい。私立学校とは何か、日本の教育問題とは何かを考えるうえで大変貴重なデータベースである。

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