グッドスクールの例④ 佼成学園女子
☆まずは論より証拠、同学園のサイトをご覧になることをオススメする。日々の学園生活で生徒も保護者もワクワク、ノビノビ、それでいてキッチリ学んでいる豊かな姿を刻々と見ることができる。帰国生の入試の説明について聴きに来た父親が、先生に学校案内を誘われると、サイトをすべてみてわかっていますからといったん断るほど、ていねいにかつ高頻度の更新がなされている。もちろん、その父親は実際に学校の様子を見て、百聞は一見にしかずということを改めて確認し感銘したということだ。
☆すでにそのような保護者が訪れることからも明らかなように、学園の生徒の家庭の文化資本はたいへん高い。スコアや目に見える評価だけではなく目に見えない心根を大切にしいる。サイトには中1の保護者へのインタビュー記事が掲載されているが、それを読むとさらにその柔らかい感性にホッとするだろう。
☆そして、言うまでもなく学校の文化資本も高いのだが、その決定的証拠は、今年11月にニュージーランドの首相がお忍びで佼成学園女子を訪れたことだろう。来て下さいと頼んで足を運ぶような要人ではあるまい。しかも、当日の警備がいかに厳重だったか想像するに難くないだろう。そこまでしてNZから訪問したいというからには、NZ国家と対等な広く深い文化資本があるからである。もちろん経済的利益であるはずがない。
☆では何がそうさせたのか。それは教育的かつ文化的価値であるほか考えられない。日本にいては気づかない世界共通の普遍的価値というものであろう。
☆ガンジーやマザーテレサの精神まで注がれている学校でもあるのだから、当然ではあるが、その価値を日々大切にする高い文化資本を有している人間は、日本ではそう多くはないであろう。それだけに佼成学園女子に集うことは大切なのである。
☆だからこそ、選抜システムもPISA型という世界標準のモノサシを導入している。PISAは15歳の学びを測るモノサシではあるが、15歳では遅いのではないかという意見も出始めている。佼成学園女子は、12歳から生徒の新しい学びに取り組んでいるのであり、先進的学校と言われるゆえんである。
☆今月7日、PISA2009の結果が発表されると、佼成学園女子のPISA型入試の取り組みは、「たけし・逸見の平成教育委員会」以来、中学受験の学びを追い続けているフジテレビの幾つかの番組から取材されたようである。
☆さて、このような教育の質は、どれくらい大学進学実績の成果を出すのだろうか。それはデータが物語っている。これからも大いに期待がもてるのではないか。
☆しかし、重要なことは、この進学事績は、同窓力も大きな影響を与えている。進学相談のときに大学関係者を招くのであるが、その大学は、卒業生が進学した学校である。卒業生が活躍すれば、在校生はさらに活躍するのである。
☆いずれにしても、ヤングアメリカンズのプログラムのような爆発力のあるプログラムを楽しめてしまう佼成学園女子の生徒のアート感覚はすてきではないか。
☆そしてNZの首相が訪問した時にも大パフォーマンスをやってのけた書道部の気概に佼成学園女子の真の姿をみることができる。
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