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グッドスクールの差異について

☆グッドスクール方程式「家庭の高文化資本×学校の高文化資本×創造的能力選抜=新公共的な人材輩出」の各要素の度合いを、たいへん豊かにあるを◎、豊かにあるを○、あるを△というイメージでつけてみると、次の女子校と男子校は表のようになった。

Gsgirls

Gsboys

☆ここに挙げた学校は、そもそもOG・OBの力、つまり同窓力が強力で、それだけでグッドスクール方程式の解は大きいわけであるが、それでもスコア上の違いはあり、偏差値と必ずしも関係がない。

☆しかし、最も重要なことは、学校の高文化資本といっても具体的にはどんな価値観が強く、その価値がどんな人材を輩出することになっているのかという違いである。これは質的な評価をせざるを得ないが、質の基準は、1つにすることはできない。

☆たとえば、学校選択者側がリベラルな価値観を重視するのか、リバタリアン的な価値観を重視するのか、保守的な価値観を重視するのか、新しい公共圏的な価値観を重視するのかによってグッドスクールの差異はそれぞれ違って見えるだろう。

☆したがって、言うまでもなく、最終的には自分の尺度で決める以外にない。本ブログの価値意識は、どちらかというと21世紀型教育やガードナー(ハーバード大学)やパパート(MIT)のように、新しい学びに挑戦しているか否かと同時に現実と普遍的な理念の相乗効果を生み出そうとしているか否かの座標系を1つの基準とするので、偏差値や大学進学実績を基準にして考える人から見れば、アレッということになるだろう。

☆しかし、私立学校の選択の基準において、客観的な基準はどこかにあるわけではないから、どの基準も参考程度にして、自らの意志決定に拠ればよいのである。

☆受験市場の競争において人気があるないというのも基準だろうし、偏差値や大学進学実績も基準の一つだろう。しかし、そのいずれも日本の社会の歴史性に拘束されているのは確かである。

☆本ブログでは、20世紀型から21世紀型にどのように転換するのか、その決定的時熟が2012年なのではないかという予想というか仮説というか憶測というかそういうものを立て、転換をリードしたり、乗っていくことができたりする学校はどこかを探している。

☆しかし、結局は目先の壁を乗り越えなければどうしようもないわけであるから、そんなことを考える必要はないという考え方もあるだろう。そういう意味では本ブログは、子どもが大人になった時の未来の社会を考えたいと思う方々へのエールでしかない。

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