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首都圏中学入試2011始まる⑬

首都圏中学入試2011始まる⑫のつづき。

☆22日開成の出願締切。昨対比105.5%。灘中合格組などの受験生もたくさん受けるから、実際には横バイというところだろうか。

☆東京エリアの公立中高一貫校も出願は締め切った。全体的には応募者は増加。個々に見ると、都立中高一貫校では、大泉、南多摩、武蔵が微減。しかし、倍率は7倍から9倍あるわけだからなんら影響はない。千代田区立の九段も微減だが、4.7倍で問題ない。

☆応募者増の昨対比が多い順ベスト5は、

富士高等学校付属

立川国際

小石川中等教育

両国

桜修館

☆両国は、昨年から私立の中村中と安田学園とコラボして説明会をしてきたのも効を奏したのかもしれない。もしそうだとしたら、極めて重要なある転換期を迎えているかもしれない。

☆というのも富士高等学校付属などは、明かに都教委の東大進学路線に乗っている(乗らざるを得ない歴史的伝統もある)学校でもあり、公立中高一貫校の受験生の質に変化が生まれて来る可能性があるからだ。つまり、公立中高一貫校と私立中高一貫校の併願を考える割合が増えるのではないかということ・・・。

☆立川国際や小石川中等教育などの場合は、幅広い教育環境を整えているが、一方で進路指導にも重点をおいている。実際、小石川中等教育学校と同じエリアの私立学校である村田学園小石川、京華女子はここのところ成長してきている。相乗効果はあるのではないだろうか。

参考記事)小石川中等教育学校から見えるガバメントの強さ

☆桜修館などは、まだ受験の準備もそれほどしなくても、受けるだけは受けようという受験生も多いようだが、やはりその他のベスト5の顔ぶれをみていると、徐々に十分に準備をして臨もうという意識にシフトしている可能性が見え隠れしている。

☆これは、私立学校にとっては少し風が吹く。公立中高一貫校の倍率が高く、みな十分に受験いや受検準備をするようになると、公立中高一貫校に入れなかった場合、私立学校も考えようという受験生が増える可能性も高いからである。

☆私立では、実質スカラシップ的な入試も開発されているから、この制度を活用する公立中高一貫受検生もたくさん出てくる可能性が高い。

☆私学としては、高校無償化の制度を、私立中学にも適応するように働きかけるだろうから、ますますこのスカラシップ型入試は充実する可能性も高い。もっとも民主党政権の現状の不安定な動向は注意しておかねばならないが・・・。

☆公立中高一貫校は教育政策上公平性の問題が大いにあり、議論をしなければならないが、公立中高一貫校の私学化によって、その議論の大きなきっかけにもなるかもしれない。このとき初めて、公立の教育と私立の教育の違いが世間に明快に映し出されることになる。

☆教育改革は、結局、市場における葛藤や矛盾からボトムアップ的に生まれるのだということが示されることにもなるかもしれない。

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