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筑波大学 医学群医学類 入学定員の増員

東進タイムズ(2010/12/27)によると、

筑波大学は、医学群医学類が平成23年度入試において、募集人員を3人増員することを発表した。同大学は、平成23年度入試において個別学力検査等(前期日程)の募集人員58人に増員分3人を加えて募集し、61人とする。その入学者の中から『茨城県地域医療医師修学資金』修学生2人を募集する。

☆この動きは、医師不足解消への第一歩なのだろうし、政府が2011年度にも踏み切る方向で検討を進めている医学部新設凍結解除の動きに併せているのかもしれない

☆すでに、北海道、仙台、栃木、静岡では何らかの形で医学部新設の動きを開始しているようであるし。

☆ところで、大事なことは、政権交代によって動き始めたこの流れは、財政問題とそれに伴う形式的平等の問題以前に、医療倫理の問題、特にエンハンスメント問題のディスカッションが重要である。

☆民主党はある意味エリート集団だから、胃袋で考えるより、頭で考える側面がある。エンハンスメントの問題には、たしかにホロコーストにみられる優生学上の問題が、実はナチスドイツだけの問題ではなく、先進諸国の成長戦略にも無意識ではあるが隠れているという大きな問題が横たわっているのだが、そんなことを与党が掘り起こしたら、既得権をはりめぐらしている既存のこれもまたある意味ギルド的コミュニティはだまっていないだろう。だから、民主党は一歩進むたびに厚い壁をぶち破らねばならない事態に陥っているのだろう。

☆そしてそのギルド的コミュニティに対し、新しい公共というスローガンを掲げたわけだが・・・。

☆しかし、筑波大で一見小さな数字であるが、地域密着型を目指した定員増員の戦術はなかなか重要である。何と言っても、茨木エリアで起こったのだから。

☆医療改革は茨木県からという流れをつくりたいという民主党の藤田参議院議員のような胸の内というのもあるだろうし、昨年日本医師会の会長に就任した原中勝征氏は、それまで茨城県医師会会長でもあったわけだし。

☆茨城県が学びのパワースポットになろうとしているのかもしれない。それはまだまだ全貌はみえないが、エンハンスメント問題は、ヒポクラテスの誓いを、いかに現代に受け入れられるようにするかという古くて新しい問題でもある。つまり医術は政策問題の前に人間の生と死とは何かという問題である。

☆ということは吉田松陰の死生観も関連してくる。水戸学とのつながりということか。これは強引な関連付けではあるが・・・。

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