佼成学園女子の丁寧な学校説明会
☆8日(土)、佼成学園女子は第7回学校説明会を開催。2月からの中学入試に向けての大きな説明会としては最終説明会だろう。
☆しかしながら、終わりは初めであった。入学したらどのように成長していくのか、在校生の成長の様子やそのための教育内容・活動が1つひとつ丁寧に説明された。しかも、その成長のロールモデルとして、1年間のニュージランド留学から帰国したばかりの高2生が登場し、外国人教師と英語で対話をする姿を披露した。
☆NZの学校や生活についてきめ細かくプレゼンしてくれた。その英語力の上達ぶりに会場はどよめいたが、教師からどんなところが変わって帰ってきたのかという質問に、英語力の向上以上に、自分で考え行動できるようになったとか、ディスカッションやエッセイにチャレンジできるようになったとかいう回答の仕方に、会場全体が驚愕した。
☆成長とは学力向上というより思慮深さの体得なのであると実感したのだと思う。
☆それにしても帰国生ではなく、佼成学園女子に入学して学びはじめ、英語力やコミュニケーション力がここまでのレベルになるにはどういう秘密があるのだろう。それは生徒1人ひとりに合った成長をサポートする教育内容、教育活動、教育環境の6カ年一貫プログラムが存在しているからだ。
☆今年の4月から、このプログラムを「生徒育成像を完成させる4ステージ制」として見える化・測る化し、在校生・保護者・教職員・受験生・マスコミと共有していく。
☆揺るがぬ大きなビジョンである行学ニ道の精神に基づき、毎年プログラムのバージョンアップを仕掛けていくブレインの層が厚いのも佼成学園女子の強みである。また、そのバージョンアップの仕掛けを創る時に結果だけ見ていては気づかぬ奥義がある。
☆それは次のステージに移行するときに、間をとったり、あえて寝かせたりするのである。これはプランとかプログラムが機能するかどうかは、各要素がどのくらい密に自然に有機的につながっているかが重要だからである。この時間の取り方によって、まったく同じものでも熟成の差異がでてくる。この時間と熟成の手法(「時熟」と呼ぶことにする)は、佼成学園女子のコミュニケーションの奥義だろう。
☆だから、そこにゆとりが生まれる。それが大事である。勇気と自信はこの時熟があってはじめて確固たるものとなる。江川教頭の入試本番に向けての話に真剣に耳を傾けながらも高らかに笑っている参加者は、実はこの時熟の体験をしているのである。佼成学園女子の新中1生の生活はもうはじまっているのである。
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