« 中学入試2011トピックs ⑤ かえつ有明の挑戦 | トップページ | 中学入試2011トピックs ⑦ メディアの論調 »

中学入試2011トピックs ⑥ 八雲学園 独立の気概

☆2月5日、八雲学園の最終入試が行われた。この日の応募者は546名だったが、東京エリアの中学入試5日目ともなると、どこの学校も、実受験者は応募者の20%前後になる。4日間のうちに合格するからである。八雲学園自体併願している生徒もいるから、すでに八雲学園が合格していれば、最終試験を受けることはない。また併願戦略の中で第一志望を合格した受験生も受けにくることはない。

☆ということは、この試験に挑む受験生は、八雲学園再チャレンジと八雲学園自体にチャレンジしにくる受験生である。昨年同様の比率で、今年も100名近く受験。

☆八雲学園の総受験者総数の推移は、ある意味受験市場の状況を表現している。生徒募集戦略において、成功し続けている私立女子校であり、その成功の歴史の過程で、偏差値も上昇しているから、同校の応募者総数の上下は、受験市場の世相の一面を反映している。

11yakumo

☆成功者であっても、順風満帆に常に右肩上がりではない。隔年現象はある。ただ、受験市場では成功者であり、私学市場における教育の質の競争においても成功者であるから、この上下は、社会の経済状況の影響によるものが大きいと考えることができる。

☆中学入試は2月1日に行われるから、前年の経済状況が影響するのだが、2001年、2008年の経済成長の低迷の影響をうけていることがわかる。

☆2002年以降の景気回復はある意味人員整理や設備投資を倹約している過程であるから、実際にはよいというわけではなかった。そのため八雲学園の総応募者数も隔年現象を繰り返したが、生徒募集のイノベーションにより、総応募者を激増させている。

☆そして、今年は昨年よりもやや回復しているが、それは教育の質を校舎によってデザインとして見える化するイノベーションの実行によるものだろう。

☆八雲学園の近藤校長は、一身独立して一国独立するの気概を持っているから、まずは自分の経営している私立女子校の基盤をイノベーションによって持続可能にしなければならないが、一方で東京私立中高協会の会長でもあるから、私学全体が一身独立することを考えている。

☆特に今年の私立学校の中学入試の状況は、政権交代による教育行政の政策構造的な影響を大きく受け、今までにない状況であると明確に認識されていて、私立学校全体の経営戦略を協会のメンバーと議論していくということである。

|

« 中学入試2011トピックs ⑤ かえつ有明の挑戦 | トップページ | 中学入試2011トピックs ⑦ メディアの論調 »

中学入試」カテゴリの記事