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中学入試2011トピックs ① in東京女子学園

☆中学入試はスタートするまでは、応募者や形式倍率で語れるが、始まるやそれで語ることはできなくなる。午前入試だけではなく、午後入試があるし、合格発表も、即日発表、深夜発表、翌朝発表などが多いために、受験率がどんどん変わるからだ。

☆10年前までだと、1日の結果がわからず、緊張して2日を迎え、3日目からは明暗がはっきりし、満身創痍になりながら受験が10日ぐらいまで続き、塾の早朝応援部隊も、日を追うごとに増え、大きな物語が展開していた。

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☆しかし、入試が多様化し、集中しているために、物語も各校それぞれ多種多様の様相を表すよになった。それだけ、中学入試が塾主導ではなく、私立学校の創意工夫と学校選択者の意志で動くようになったということだろう。

☆2月3日東京女子学園の午後入試もそうだった。何やらいつもと様子が違う。入試3日目、午前午後と受験していた場合、もしかしたら5回目の入試かもしれない。さぞや疲労がたまっているだろうと思っていたが、そうではなかった。

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      (東京女子学園の正門では、梅の香が受験生を包む)

☆眼が輝き、足取りもしっかりし、先生方と親しげに挨拶を交わしながら、ゲートを通過していくではないか。どういうことかと實吉校長にたずねると、「ほとんどがもうウチは合格しているんだよ」と。

☆なるほど、今年から特待試験を何度でも受験できる制度を設けたから、受かっても特待の資格を取るためにチャレンジしにきているのである。

☆辰巳教頭は、「受験しながら、成長できる制度ですね」と。日を追うごとに目が輝き、チャレンジ体験をできるというのは、中学入試ならではの発想かもしれない。

☆それにしても、實吉校長は太っ腹である。写真の辰巳教頭が握っているものは、湯島天神の合格鉛筆。

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☆實吉校長が、受験生の合格祈願のお参りをし、購入してきたという。この御利益は、もちろん東京女子学園だけのためではない。東京私立中高協会の副会長として、受験生が併願するすべての私学への合格の道を祈願しているのである。

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☆東京女子学園は礼法やマナーを大切にしている。茶室にはいれば、そこは亭主がおもてなしをするのだが、それはイギリスでも同じ。そういう雰囲気が強烈なファンをつくっている。私立学校はお互いに情報交換が密になされている。というのも姉妹で別々の私学に通っているというケースが多いからだ。家庭を通して、学校どうし情報が共有されるから、妹の微笑ましい争奪戦になるシーンもある。

☆さて、しかし、入試はやはり真剣勝負。東京女子学園の入試もファンダメンタルな思考力を問いかけてくる。初日の国語の問題では、近代の矛盾を問いかけているし、社会ではいまここでの時代を視る目をもっているか問いかけている。選挙や平和の問題。私たちも解決策を考えねばならない重要な問題だ。

☆そして理科では、宇宙に関する問題も出題されたが、ニュートンの運動法則について考える問題も出題。身近な重力は、宇宙の引力に結び付くわけだから、受験生は伸縮自在のイマジネーションを駆使しなければならない。こういう思考問題に何度もチャレンジしていけば、短期集中で成長するのは、「なるほど」なのである。

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