2011年中学入試の人口と経済背景
☆今年の中学入試は、やはり二極化が本格的に進んだようだ。その背景には、12歳人口減と世帯所得や個人所得の減少がある。
☆この背景に、偏差値と大学進学実績の選択指標で選択をすすめ、大学受験予備校に吸収された中学受験塾が、高校でリベンジ受験を勧めるというコントロールが強く働いたために拍車がかかった。
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☆今年の中学入試は、やはり二極化が本格的に進んだようだ。その背景には、12歳人口減と世帯所得や個人所得の減少がある。
☆この背景に、偏差値と大学進学実績の選択指標で選択をすすめ、大学受験予備校に吸収された中学受験塾が、高校でリベンジ受験を勧めるというコントロールが強く働いたために拍車がかかった。
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☆昨日と本日の両日、「東急線・みなとみらい線で通える私立一貫校」45校による合同説明会が開催された。
☆昨年に比べ参加者は30%以上増えているという。今日から各塾・予備校でも入試情報報告会が一斉に始まっているが、そんな中で増えているというのは、このエリアの受験生の熱心さのあらわれか。
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☆エジプト革命に象徴されるフェースブックやtwitterというインターネットのメディアが大きく影響した民主化革命があるかと思えば、同じメディアを活用して入試問題を流出させ不正に入学の扉をこじ開けようという事件がある。
☆情報の正義と情報の悪用。光と闇。しかしどちらも根が1つであることは、ジレンマである。
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☆昨日は、75年前の2月26日を思い起こす日。二・二六事件のあった日だ。今朝(27日)の朝日新聞の社説でも取り上げられていた。
「いくら軍艦ができても兵備が整っても、国民の経済力で維持し、万一の場合これを動かす力がなければ役に立たぬ。国防の程度は国民の財力に耐える程度のものでなければならない」
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☆今年の東大の現代文のテキスト(文系理系共通)は、桑子敏雄さんの「風景のなかの環境哲学」から出題された。
☆風景が認識体験を豊かにし、自己と他者、そして世界を構築する拠点であることを丁寧に問いかけている問題。
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☆本日25日、国公立2次試験が始まった。産経新聞(2011.2.25 07:18 )によると、
前期日程は156大学527学部が実施し、志願者は昨年より6942人多い26万8229人。募集人員に対する倍率も昨年より0・1ポイント上がり、3・4倍となっている。理系学部の倍率が軒並み上昇しており、不況の影響で地元の国公立志向や、就職を意識した学部選びが強まったとみられている。
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☆今年は、私立学校にとって、時代の痛みを共に強烈に感じる中学入試となった。オーストラリアの洪水、新燃岳の噴火、そして今ニュージーランドの地震。被災した方々の痛みは測りしれない。とにかく無事を心から祈る。
☆また、チュニジアから発した民主化運動。エジプトにリビアに中東に・・・、どこまで拡大するのだろう。
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☆日本の経済ばかりでなかく、世界の経済を救うのはソフトパワーである。たしかに小峰隆夫氏ではないが、BRICsとかNEXT11という新興国などに対する呼び方は、GDP競争ベースの呼び方であり、世界の経済を幸せという目的のために作りだすことができない。格差の再生産を肯定した発想である。
☆この発想を思いきって転換するには、ハードパワーのソフトパワー化、新しいソフトパワーそのものの創出以外に手はない。
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☆少子高齢化というか労働力人口減少の状況が、GDPどころか個人所得減少を直撃している。
☆この状況を払拭するために、政府は、GDP競争で勝ち抜くグローバル人材をと叫ぶ。しかし、肝心の労働人口が減少しているのである。ハードパワーからソフトパワーへというのはすでにクリントン時代から叫ばれていた。
☆1998年・1999年の私学危機のとき、すでにそこを見通して「授業パワー」で私立学校をと、私学の先生方とセミナーや勉強会をやってきた。
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新しい動き①のつづき。
☆今年の中学入試も終わり、受験生は新中1になる気構えで満ち、学校は卒業生を送る準備をしながら、新しい年度を迎えるビジョンとヴァージョンアップ戦略を早くも実施している。
☆今年の中学入試は大きな転機を迎えている。政府がGDP競争に頭を痛めて思いきった政策がうてないここ数年の間に、中学受験を考えているグループの中で、個人所得が減少して、私立中高一貫校に相当する中等教育の環境を効率よく組みたてられないかを考える層が多くなった可能性が大である。
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☆産経新聞の論説【主張】『全国学力テスト 「毎年、全員参加」に戻せ』(2011.2.21 03:05)は、世の教育観をかなりの割合で代表しているのではないだろうか。
☆今日本の教育で問題なのは、このような教育観が肥大したファンタジーのようになっていることだ。子どもたちの未来の幸せのためにも、考え直さねばならない教育観の問題を明確にしてくれているという意味で参考になるのではないだろうか。
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☆私学人の草莽崛起な対話は、そのまま授業のコミュニケーションにつながる。私学人にとって、実際には、思考と技術は別物ではない。技術の進化は思考の進化でもある。思考の進化は技術の進化でもある。
☆だから、技術を通して思考を育てるという段階では、ビジョンやコンセプト、理念へと思考は広がらない。
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☆昨日(2月17日)のコラム「産経抄」は、竜馬の言葉を紹介している。
「一つの概念をしゃべるとき、その内容か表現に独創性がなければ男子は沈黙しているべきだと竜馬は思っている」(『竜馬がゆく』)。司馬遼太郎が竜馬を通して、政治家の言葉の重みについて語っている。
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☆草莽崛起な気概をもった私学人が、社会と対話している姿を観察すると、つぎのようなステージと深層構造を内包しているコミュニケーションを行っている。
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☆吉田松陰がかつて草莽崛起たる人に頼るしかないと言い遺し、福沢諭吉は一身独立して一国独立すると言ったわけだが、明治維新以降、ここまで日本は国が個人をコントロールしてきた。もちろん、戦前のような規律統治型ではなく、戦後は環境統治型であると言われるごとくであるが。
☆ともあれ、戦後私学人の立ち位置は、このような官の発想を打ち破る人材を輩出する教育拠点作りに奮闘努力してきた。
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2011年度の中学入試のゆくえ① 草莽崛起たる私学人のつづき
☆チュニジアからエジプトそしてどこまで波及するかわからないが、言論の自由の軛(くびき)を崩壊し、民主化へ向かう運動が起こっている。
☆テレビに映るその様相は、1989年のベルリンの壁崩壊、1889年の明治憲法が成立するまでの下級武士による幕末の革命に相似している。1789年のフランス革命もそうだろう。
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☆各私立中高一貫校は中学入試直後の新入生招集も終え、卒業生の大学という進路に向けて指導を集中させている。同時に来年の中学入試をどのように迎えるか議論の真っ最中でもあろう。
①ビジョンの再検討
②どこをバージョンアップすべきか
③新機軸は何か
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☆2月の3連休は、東京の多くの学校の招集日。12日、かえつ有明でも受験生が集まった。招集日とは、学校の新年度の経営ビジョンを決定づける重要な一日であると同時に、生徒にとっては受験生から新入生にモード変更を自覚する瞬間である。
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☆朝日新聞(2011.2.1)によると、
首都圏の中学入試は、不況の影響で受験者数が頭打ち。併願する校数も減った。「安全志向」から多くの難関校は志願者が減る一方、共学校は人気を集めているといい、トレンドに変化が見られる。
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☆2月5日、八雲学園の最終入試が行われた。この日の応募者は546名だったが、東京エリアの中学入試5日目ともなると、どこの学校も、実受験者は応募者の20%前後になる。4日間のうちに合格するからである。八雲学園自体併願している生徒もいるから、すでに八雲学園が合格していれば、最終試験を受けることはない。また併願戦略の中で第一志望を合格した受験生も受けにくることはない。
☆ということは、この試験に挑む受験生は、八雲学園再チャレンジと八雲学園自体にチャレンジしにくる受験生である。昨年同様の比率で、今年も100名近く受験。
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☆昨年の今頃、かえつ有明は2つの危機を感じた。2006年に校名変更、キャンパス移転、新校舎建設、共学化、サイエンス科というイノベーションなどを果たし、多くの共学校化した学校のように、一気呵成に生徒募集を成功させた。
☆しかし、昨年5年目、応募者数は伸び悩んだ。2006年当時すでに話題になっていたジェフリー・ムーアの市場や組織のライフサイクル論を読み返し、これがキャズムという溝の時期かもしれないと、広報部隊はアンテナを再び高く広げた。この溝を乗り越えて成熟期に臨もうと会議の日々が始まった。
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☆聖学院を受験し合格し、手続きを済ませた生徒のある家庭。4年生の時から息子といっしょに聖学院の学校説明会に参加した。母親はほとんどの聖学院の説明会に通い詰めたという。
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☆2月3日に行われた筑波大附属駒場中の国語の入試問題では、例年詩が出題される。ふとしたしぐさやことばに、人間と自然の絆を感じたり、微妙な表現に、はっとするような美しさに気づいたりする問題が出題されるので、毎年楽しみにしている。
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☆麻布学園の合格発表風景は、毎年変わらない。メディアで取り上げられるあのシーンは、これもまた中学入試の象徴的場面だし、発表場所が、劇場空間さながらだから、ドラマティックに映るのだろう。
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☆中学受験塾はSAPIXと日能研だけではないが、2つの塾の寡占状態になっているのが気になる。しかも、もしかしたらいわゆる東京御三家はSAPIXの独占になるかもしれない。私学市場にとっては、多様性にマイナスの影響を受けるかもしれない。
☆今後私学市場は、受験市場とどのように協力していくのかあるいは距離をあけるのか、そこが問題なのだが、解決策がないかもしれない。見えざる手に期待するしかないのか。
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☆今年の開成の国語の問いにこのようなものがある。
本文に引用されている俳句「がんばるわなんて言うなよ草の花」の「季語」は「草の花」で、秋の野に咲く名もない草の花のことを指します。この句の中で、「がんばるわなんて言うなよ」という言葉に対して、「草の花」は、どのようなイメージを与える役割を果たしていますか。考えられることを、わかりやすく述べなさい。
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☆首都圏の中学入試シーズンは、もちろん受験生と私立中高一貫校の活動がメインであるが、小学校低学年の生徒やその保護者も大いに興味関心を抱く季節でもある。
☆塾の選択、学校の選択の話でもちきりである。実際には、この時期は塾の方はとりあえずは選択し終わっているケースが多いのだが、学校の方はまだまだで、学校選択によっては塾を変えるケースが多いのもこれからだ。
☆塾側から見れば、退塾率予防のシーズンでもある。医療の世界でも、セカンドオピニオンは権利として認めなくちゃという話が当たり前になりつつあるのだから、塾は変えない方がよいなどという話はある偏りがあるのも否めない。
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☆東京・神奈川エリアの私立中高一貫校の入試が始まった。広尾駅地域では、麻布の受験生と広尾の受験生でいっぱいになった。麻布は男子定員300名のところ、995名が受験する。3.3倍である。
☆広尾学園は、午前の入試の男女定員は60名。応募者は367名で、6.1倍。午後は男女定員70名。応募者は833名で、11.9倍である。
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