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東大の現代文 桐光学園の講演者から

☆今年の東大の現代文のテキスト(文系理系共通)は、桑子敏雄さんの「風景のなかの環境哲学」から出題された。

☆風景が認識体験を豊かにし、自己と他者、そして世界を構築する拠点であることを丁寧に問いかけている問題。

☆自然と社会と精神が重なり合う認識コードを、身体という体験態が創るという、カント以降今日まで発展し続けているコミュニケーションのコペルニクス的転回の全過程を包摂した環境哲学。

☆この成長する体験態に気づくことが、都市や庭園などの空間デザインを豊かにしていくことでもある。

☆体験態を要素分解し、機能的制約が前面に出ている空間デザインでは、窮屈だし、抑圧的である。公立学校と私立学校の校舎デザインが違うのは、このような言動コントロール型なのか体験態育成型なのかという点だろう。

☆そんなことについてまで考えさせられる興味深い文章テキストだった。

☆そういえば、桐光学園の大学訪問授業で、桑子さんは講演しているはず。桐光学園の知の環境は、すでに東大の現代文レベルということ。同学園から東大を受験している生徒もたくさんいるだろう。期待が膨らむ。

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