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ネットによる京大試験問題流出の意味するコト

☆エジプト革命に象徴されるフェースブックやtwitterというインターネットのメディアが大きく影響した民主化革命があるかと思えば、同じメディアを活用して入試問題を流出させ不正に入学の扉をこじ開けようという事件がある。

☆情報の正義と情報の悪用。光と闇。しかしどちらも根が1つであることは、ジレンマである。

☆というのも言論の自由を封殺してきた抑圧に対し市民革命はチャレンジするわけであるが、入試問題不正は、どこかに本物の学びよりも経済合理的な発想が優先されているそのギャップが引き起こしているという制度上の問題もあるからだ。

☆今回の事件に対し、文科省は、読売新聞(2011.2.27)によると、

文部科学省幹部は「入試制度の根幹を揺るがす事態。京大以外の大学も含め、調査することになる」としている。

☆不正流出は、ルールの基礎付けを無視するものであるから、法の下において許せない行為であるが、「入試制度の根幹を揺るがす事態」から文科省が守ろうとするその根幹とは何であるのか。

☆すべての国公立大学の研究水準を高いレベルで同じくして、希望者は全員入れるようにすべきではないか。それがない限り学問の自由も公平性もまったく保障されていない。

☆というような極端かもしれないが、そのような法廷論争があると、この事件は、たんに他国のインターネットの使い方と違い、なんて個人的利益のために悪用したのだろうという見方とは俄然違ってくるのだが。

☆いずれにしても、大学入試問題流出事件はサイバーを活用したテロであることに変わりはない。レボリューションかテロか。つまり正義とは何かということか。

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