産経新聞の論説の学びの視点は大いに参考になる
☆産経新聞の論説【主張】『全国学力テスト 「毎年、全員参加」に戻せ』(2011.2.21 03:05)は、世の教育観をかなりの割合で代表しているのではないだろうか。
☆今日本の教育で問題なのは、このような教育観が肥大したファンタジーのようになっていることだ。子どもたちの未来の幸せのためにも、考え直さねばならない教育観の問題を明確にしてくれているという意味で参考になるのではないだろうか。
☆問題は2つ。1つは、全国学力テストを全員参加方式かつ毎年実施という提案。
今春から「ゆとり教育」を見直し、教育内容を増やした新しい学習指導要領が小学校から順次、本格実施される。学力向上は緒に就いたばかりだ。全員参加方式の毎年実施を定着させることで教育の成果と課題を把握し、保護者らにしっかり公表してもらいたい。
☆もう1つは、競争原理で学力を伸ばそうというもの。
逆に競い合ってこそ学力は伸びるものではないか。学力テストで好成績を上げる秋田県や福井県などには、県外からの視察が相次いでいる。全国平均を下回った学校が自ら保護者に協力を求め、改善に取り組む例もある。保護者の7割が学校別の成績公表を望んでいるというアンケートもあった。抽出方式では、参加しない学校や児童生徒の課題は分からない。・・・・・・・競争や評価を嫌う一部の主張で教育がねじ曲げられてはならない。
☆まず、1つ目であるが、国民皆保険のように、国民皆学力支援保障にするのならよいのではないだろうか。好きな時にテストで診断を受け、問題のある学びの部分を修復する制度。毎年全員が参加するより、いつでも診断を受けられる方がよいだろう。どうせやるなら、そこまで徹底しなくては。
☆もう1つは、学力は「道」との競争であるならばよい。「道」とは真理への努力である。正義への闘争である。隣りの人と競争しても、落日の日本経済の情況でさほど意味はない。「道」とは世界に通じるゴールデンルールである。
☆自己満足ではなく、求道の中での学びの満足感の構築こそ、真の競争原理である。
☆とかなんとか「熟議」することが大事なコト。。。
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