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受験市場の情況②

☆本日3日は、麻布や開成の合格発表。サピックスと日能研の合格者数を比較し、それぞれの定員に対する両塾合わせた占有率を出した。

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☆とはいえ、サピックスの勢いは圧倒的だ。経済合理的に考えれば、このタイプの私立中高一貫校の対策のために、どちらを選ぶべきかは明らかである。

☆ますますサピックスはあくまで、受験市場で優勝劣敗を貫徹し、日能研は受験市場から完全に私学全体をサポートする方向にシフトするベクトルがはっきりしてきたか。

☆そして、私学市場が本当に市場原理主義ではなく、優勝劣敗・優生学的な発想も持っていないならば、上記の学校は、なんらかの入試選抜方法を開発しなければならない。

☆それぞれの塾のカリキュラムやプログラムの問題ではなく、消費者の嗜好性や価値観の偏向主義あるいは一元化である。

☆もっとも見えざる手が働くであろうからという楽観論もある。上記の学校が≪私学の系譜≫を継承できるかどうかであり、もしできれば、何らかの動きがあるだろうし、もし継承できなければ、それまでで、このタイプの学校に代わる新たな≪私学の系譜≫を日能研を始め他の塾が支援すればよいのである。

☆もちろん、これは自発的な選択判断であり、受験市場や私学市場が閉塞状況に陥った時に起こるまさに市場の原理である。アダム・スミスではないが、内なる公平な観察者は、エンハンスメントを衡平を保つ点に調整するだろう。

☆結局サピックスの貢献は、従来の私学市場の固定化を揺るがすことになる。歴史は常にパラドクスの連続なのだから。

☆本質を求めていたはずのいわゆる御三家タイプの私学が、結局≪官学の系譜≫の精神に飲まれてしまうのであろうか。

☆ここまできたら、日能研は、経済合理的に考えるならば、これらのタイプの学校の合格においてサピックスと闘うのは、コストパフォーマンスが悪い。すべての私学を応援するというポリシーを明確に掲げるのが得策である。現実的にはそうなっていると言われるかもしれないが、それには、記述力や思考力をみる問題をすべての私学が出題できる環境を提案しなければならない。

☆従来のような模擬試験づくりを継続している限りは、何も変わらないからだ。新しい学びを受験市場と私学市場が協力して作りあげていくことが、≪私学の系譜≫を持続可能にするのにもっとも経済合理的なのだが・・・。

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