東北関東大震災
☆東北関東大震災で被災された方々の様子をテレビで見るたびに、測りしれない痛みの大きさの前に、自分があまりに無力であることを思い知らされます。
☆亡くなられた方のご冥福を祈り、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
☆今は一刻も早く、離れ離れになっている方々が再び繋がることを祈るばかりですし、原発事故の被害を最小限にくいとめることを切に要望します。そして、壊滅した街を再生する道を人類すべての叡智と汗で拓いていけることを心から望みます。
☆政府もマスコミも、今はまず喫緊の事態をどのように救済するかに集中できる体制を維持してください。ともすれば、集中力を壊すような質問を互いにしている姿は、見ている側は、ハラハラします。
☆毎日新聞(2011年3月14日)によると、
東京電力福島第1原発の相次ぐ水素爆発や燃料棒の露出は、世界各国に衝撃を与え、技術大国日本の「安全神話」を揺るがす事態になっている。
☆政府と東電とマスコミの答弁を見ていると、「安全神話」とは、高度な技術を言っているのではなく、(ミュンヒハウゼン症候群的な)論理で事実を構築し、現場の事態や実態は本当のところは覆い隠されていることによって、「神話」が生まれているにすぎないということが見え隠れします。
☆それは、誰かに責任を追及される恐怖から行われている答弁のように見えます。誰に恐れを抱くのでしょうか。たしかに、これは今後解決しなければならない近代日本の呪術的文化でしょう。しかしそんなことより、今大事なことは責任追及でも責任転嫁でもなく、何がわかって何がわかっていないか、希望的可能性だけではなく、最悪の可能性の情報も国民と共有することです。
☆情報は1人ひとりの人間が行動選択、決断するときに最重要です。そういう意味では、いかに「情報神話」だったかを露呈させた事件でもあります。私たち1人ひとりが1人ひとりの心身を動かすために、外部からエネルギー、情報を取り入れ、アウトプットする循環社会が必要です。
☆しかし、私たちは自分の力で自律して、エネルギーも情報もインプットする手段を持っていなかったということが露わになったのです。燃料棒完全露出の事態は、原発のエネルギーや情報を私たち1人ひとりが、自律してコントロールできる術を持たないことを当たり前としてきたという意味で「安全神話」だったことを示しています。
☆被災された方々の痛みを決して忘れないためには、人類1人ひとりが自律してエネルギーと情報をインプットしアウトプットし合える共同体としての街づくりをしなければなりません。海外からも多くの支援の方々が現地に入っています。日本の留学生が海外で義捐金を集めてくれています。その行動と想いに心から感謝しつつ、今後それをどのようにつなげるか感じ続けることも重要です。
☆外からの原爆による被ばく、内からの原発による被ばく。自然とは何か、社会とは何か、人間とは何か、そんなことを考えるより、いかに勝ち組になるか、いかにGDPを増やすかを考えてきた国づくり、国際経済社会づくりは、東北関東大震災で被災された方々の大きな犠牲の前に悔い改めなければならないでしょう。
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