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春期講習再開 かえつ有明

☆昨日23日(水)、かえつ有明は、春期講習および部活動を再開した。春期講習は3月11日から始まったが、その日の14時46分、東北地方太平洋沖地震が発生。120名あまりの教職員と生徒がそのまま学校待機となり、一夜を明かした。

☆教職員と生徒が一丸となって協力し、情報を収集し、安否を確認し合いながら、被災された方々の痛みを感じ合った。しかし、どんなときも「怒らず働け」という創設者嘉悦孝先生の言葉を支えに、半歩でもまず自分たちも前進しようと、再び協力し合って、ハヤシライスやおにぎり、味噌汁をつくった。

☆大事なことは、助け合いながら前進すること。どのような状況にあっても励まし合って小さなことでも新しいチャレンジをすること、遠慮せずに不安や痛みを相談し合うこと。このときほど仲間の存在の重要性を共感したことはなかったのではないだろうか。

☆翌日、生徒たちはおのおの無事帰宅した。それから12日間、計画停電や余震、原発の事故の問題などがあり、かえつ有明の春期講習は延期になったままだった。しかし、私たちにできることは何か?と先生方と生徒たちは問い返し、必要最小限のエネルギー使用、リスクマネジメントの実践、1人で行動せず仲間と協力して活動することを確認したうえで、こう決意した。

みなさんが本当に必要とされるのは、私たちの社会が復興していくために、新しいパワーを必要とするそのときです。そのときのために知性を磨き、勇気を持てる人格を育て、行動できる判断力を高めてください。そして身近な一歩目に、月並みな言葉になりますが、勉学があります。みなさんはこの悲劇に涙するだけではいけないのです。常に先を見据えて、己を磨いておくべきであります。辛いことかもしれませんが、こんなときだからこそ勉学に励んでください。必ず復興していく私たちの社会に、みなさんの存在は必ず大きなパワーをもたらすことになるでしょう。どうかどうかそれに応えるべく、今この一瞬を大切に過ごしてください。(NP165号から)

☆こうして春期講習と部活動は再開。今回の痛みを共有しながら、来るべき時のために己を磨く活動が始まった。

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(生物の講習の中で、放射能についてのレクチャーもあった)

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(身体能力やチームワークを鍛えるだけではなく、判断の瞬発力を養う部活動の意義を意識しながら)

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(必要な場所に必要な電力を活用している校舎内)

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