2011首都圏私学の東大合格実績
☆毎年の上記の学校の合格数の合計を見ると、増減はあるが、これらの私学からは毎年平均800人ほどの数が輩出されていると考えてよいだろう。首都圏で10人未満の合格者を出している私学の総数を出すと、やはり毎年90名くらいになるから、首都圏私学の東大合格者数のシェアは28%くらい。首都圏の国公立中高一貫校の合格者数は200人前後になるから、首都圏の国公立私立中高一貫校で、東大合格者数の35%を占めている。
☆ここ15年くらいの推移をみる限り、これらの学校グループが定着しているわけだから、東大合格という点に関しては、経済の空白があろうが、情報革命が起ころうが、無風状態ということだろう。この35%をシェアしている学校は、首都圏の中高一貫校の20%程度。
☆大学進学実績を出しませんと宣言している中高一貫校があれば別だが、中学入試のときの偏差値は6年間でどうとでも変わる。6年後の進路先は本人の意思と選択と自律の問題の場合が大きいだろう。東大でなければいけないという価値が優先しているのであれば、確率的に上記の学校を選べばよいのだろうが、そうでない限りは、学校の実績確率ではなく、自分の実現確率に目を向けた方がよいのかもしれない。
☆つまり、学校選択は、進路先の実績より、入学後の学びへの意欲がわくプレイフルな学校が一番であるということ。偏差値で選ぶから、モチベーションに火がつかないのである。自分が学びたい環境があるかどうかで選択すれば、内側から燈がともるし、そうであれば、何にでも夢中になれる。もちろんそのフロー状態(集中)は、繊細な環境も必要だから、教師の官僚型垂直コミュニケーションは、逆効果である。座標型垂平コミュニケーションで満ちている環境を選択条件の1つにすることはポイントだろう。
☆さて、上記の表に並んでいる私立学校は、各々が輩出する東大合格者を、官僚型垂直コミュニケーションではなく、座標型垂平コミュニケーションをとれる対話知をもった人材として育成することは、≪私学の系譜≫の道を選択している限りにおいて、責務である。
☆毎日テレビで流されている官僚型垂直コミュニケーションの答弁を見聞きして、つくづく≪私学の系譜≫の役割の重要性を感じるのは私だけだろうか。。。
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