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外国人教師 春休み終わっても帰ってこない?

☆この春休み帰国していた外国人教師が、新学期が始まっても日本に帰ってこないケースが増えているという。ある私立学校では、外国人教師をたくさん採用しているがゆえに困っていると・・・。

☆今朝、アメリカから帰ってきた友人(海外研修ディレクター)から、連絡があった。アメリカでは、日本でも紹介されているように、今回の原発事故に対する反応がちょっと凄まじい部分があるという。

☆外国人教師自身はともかく、家族が「行かないで!」と懇願するというのである。たしかに、グーグルマップで見れば、福島と東京や神奈川は、あまりにも近く見える。ましてアメリカの地図と比べれば、その仮象的イメージは、確信と化してしまうのだろう。

☆人間にとって真実とは、自分の中に生成される意味の塊である。今回の震災や原発の深刻な状況とそれを解決しようと立ち臨んでいる方々の覚悟の両方を、いかに正しい意味の塊として伝えねばないか、そして正しい塊を共有しなければならないないか痛感せざるを得ない事態の1つである。

☆ただし、重要なのは、はじめから正しい塊を共有しようとすると、情報発信が遅くなり、結局風評被害は大きくなってしまう。日本人のコミュニケーションは、いつの間にか、正解主義になり、その準備に躍起となる癖がついてしまったようだ。

☆もし間違ったら、どうしよう、恫喝される、困ったというところから始まる抑圧環境があるからである。

☆何より大事なのは、困難な問題が起こった。すぐに解決できない事態だ。サポートして欲しいとすぐに内外に情報発信し、協力する態勢をとることである。これをもって、オープンマインドというのだろう。

☆国家レベル、社会レベル、地域レベル、家族レベル、友人レベル・・・すべてのレベルで、またすべてのレベル間で、正しい意味の塊を作り上げる態勢をとらねばならない。そうなるためには、結局コミュニケーション能力の育成が大事ということだろうから、今の日本が、いかにコミュニケーション能力を全体として育成する教育がなかったのか、露わになったということでもある。

☆とにかく今やカリスマリーダーなどいないのだ。私たち皆が解決の道を見つけるためにコミュニケーションすることが大事であるということだろう。

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