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本当に人との絆が生まれる学校の戦略

☆2012年の私立学校の経営は、経済的にも生活世界そのもの在り方にも、地政学的リスクが大きくのしかかっていて、緊張感が高まっている。

☆しかし、一方で被災者の方々の教育の支援に動いている学校もある。図のように20世紀型の「教育&経営」戦略で、成立しているところは、そのような動きをとらないところが多いが、21世紀型戦略をとっている学校は、自らの苦境を何とかしようとしながら、同時に支援活動もしようとしている。

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☆21世紀型戦略とは、実は生徒募集を戦略としない戦略である。つまり、一期一会の絆を築いていくコミュニケーション戦略である。外部とのネットワークについても業者とみなさず共同研究の絆とみなす戦略である。

☆したがって、当然、東北関東大震災で被災された方々との絆も大事にしようということになる。

☆20世紀型戦略においては、偏差値と大学進学実績という量的競争によって決着がつく。21世紀型戦略はコミュニケーションの質によって決着がつく。というよりも、20世紀型から21世紀へシフトしている学校は、すでにコミュニケーションの質の転換が起きているから、すでに絆は豊かになっている。

☆20世紀型では絆が豊かにならないから、21世紀型戦略をとろうとすれども、コミュニケーションが官僚型垂直構造のままでは、やはり生徒獲得はなかなかうまくいかない。座標型垂平構造(*)というコミュニケーションにシフトすることが何よりも肝要である。

*「水平」構造ではなく、「垂平」構造としたのは、垂直型言動と水平型言動のバランスを、とることでリスクマネジメントしていることを表す意図がある。本ブログで「自律」と書くとき、それは同じように「自立」と「規律」のバランスをとりながらリスクマネジメントすることを意図している。あくまでメタファーに過ぎないかもしれないが。

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