かえつ有明の教職員さらに一丸となる
☆3.11。この日、東京では多くの帰宅困難者がでたのは、誰も忘れはしないだろう。そして原発事故。地震と津波と原発事故は、強烈に自然と科学と倫理の分断の凄惨な結末を私たちに表現した。
☆この重要性を、かえつ有明の教職員は、100人の生徒と夜を共にする中で、痛みとして感じた。そして、その痛みを共有したもののみが立ち上がれる何かをしようと、果敢に共にいる生徒の命を感じながら、決意したという。
☆被災地の方々の犠牲を受けとめ、早期復興を祈りながらも、自分たちが与えられた時間と空間で何ができるのか。それは、困難な時代だからこそ、他者と共に生きるリーダーシップを発揮できる本物の人材育成の教育であると。
☆3.11数日後、初のケンブリッジ研修に生徒たちは飛び立ったわけだが、今回の出来事は、ケンブリッジ研修をたんに英語研修で終わらせない意義付けをすることになっただろう。
☆3月末から、春期講習も再開し、地震速報を気にかけながら、勉学に励んだ。これほど、自然と社会と遠くで困窮している人々の息を気遣いながら学ぶことは、今までになかったのではないだろうか。勉学は自分を包み込むすべてのものに無関心では本物ではないのである。
☆そして、リスクマネジメントは、最終的には自分の選択判断にかかってくる。防災訓練も行われたが、このとき教職員は「怒るな働け」という建学の精神が、“discipline”とつながっていることに深く感じいったに違いない。
☆教育とは、たんなるトレーニングではなく、自律と世界の意味を思考する鍛錬なのである。学内では、同校サイトでもまだ表現できない、教職員のディープな知的活動が始まっている。
☆そうそう。今年からかえつ有明はノーチャイム制に移行。時間観念は、自律を形成する重要な要素。チャイムによって促されていたのでは、他律から脱することはできないということだろう。きめ細やかに“discipline”の環境を整えてもいる。
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