学校説明会で気になるトーク
☆学校説明会(だけではないのだが)で、気になるトークがある。それは綺麗ごとを平気で言ってしまう先生のトーク。
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§1 なぜストラスブールか
ストラスブールには欧州議会や欧州評議会があり、ヨーロッパの民主政治や人権を守るためにディスカッションをする拠点である。
白梅学園清修の学びのスタイルは、21世紀型教育を目指しているから、ディスカッションを大切にしている。今回のEU研修でも、CEEJAのスタッフとストラスブールの大学生や研究生とコラボして、毎日ディスカッションをしている。
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☆2012年の中学入試は経済の低迷の影響を受けて、さらに厳しくなるという見方もあるが、3.11以降、人間の本来性の回復への欲求が高まり、政府の一貫性を欠く教育政策への不審もあって、私学の教育への関心もさらに高まるという考え方もある。
☆しかし、いずれにしても本物教育、つまり子どもが自ら複眼的に考える教育をさらに磨きあげていく私立学校が望まれていることはいつの時代も変わらない。
☆佼成学園女子もまた、その本物教育を追求して、注目を浴びている学校の1つである。したがって、学校の顔としての中学入試問題も、その本物教育の原型を反映しているが、その反映度をさらに強めていくということである。
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☆ストラスブール大学で日本語や日本学を学んでいる学生・大学院生とある中高一貫校がコラボしているプログラムに立ち会っているが、極めてショッキング。
☆フランスの方がわざわざ日本語や日本学、日本の文化について学んでいるから、特別なのだろうが、私たち日本人より「美しい日本語」を遣うのである。
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☆聖ドミニコ学園の理事長にお会いした時、3・11のことについて話題になった。ドミニコの小学生がスクールバスの行きつく先のそれぞれの駅に着いて解散しようとしたちょうどその時に東日本大震災に見舞われた。中にはすでに電車に乗っていて、途中でおろされてしまった生徒もいた。
☆しかし、そこに偶然にも別の生徒の保護者がいて、いっしょに学園まで戻ってきてくれたり、中には心やさしい老夫婦が連れてきてくれ、全員がともかく無事だったという。生徒たちは、互いにお帰りと言いあい、次の日まで学校で待機。
☆そのときの光景を思い起こしつつ、理事長はこう語った。
児童・生徒がいのちや生き方について考える機会が多くありました。自分たちの恵まれた生活が当たり前でないことを自覚したことは、これからの彼ら、彼女たちの生き方に反映されるに違いありません。弱さの中に示された優しさ、協力、連帯は、人間が本来持つあり方を表してくれました。多くの実例から共に学びたいと思います。
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☆3・11は世界を変えるか?この問いは、私立学校とハーバード大学のサンデル教授を中心とするプロジェクトの共通の意識であり、日本全体の認識でもある。
☆原発事故の解決を巡って、次々と都合のよい情報が発信される現状を前に、情報の正当性や信頼性について日本人のみならず世界の人々も巻き込み考え直さざるを得ない今日である。情報を鵜呑みにせず、クリティカルに情報を収集分析して、自分の言葉で考えることはいかにして可能か?日本の公立教育で、その能力を育成するプログラムは実質なかった。
☆まずはそこから変わらなければならないが、はじめであっておわりである。根源的なプログラムであることに気づくことが必要だ。しかし、ではどうしたらよいのか?
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☆聖学院大学の広報企画部長山下研一氏が、「聖学院大学アドミッションセンターNEWS(2011.5.19)」で、次のようなアピール文を書かれている。聖学院グループ全体の思想であると同時に、聖学院が創設以来、≪官学の系譜≫と対峙してきた≪私学の系譜≫の立場を今も堅持していることの証しでもある。紹介したい。
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☆1942年に出版された本が翻訳された。「数学は世界を変える」(リリアン・R・リーバー著)がそれだ。PartⅠは、ニュートンまでの世界。ダイナミックな変化を捉える数学の話で、それだけでもおもしろいけれど、PartⅡの現代数学は、目からウロコ。さらにおもしろい。
☆300年前以上に数学は20世紀型教育の発想を生み出し、100年前に21世紀型教育の発想を生み出した。官学は確かな知識が欲しかったからニュートンまでの世界をカリキュラムにした。私学は当時すでに現代数学世界を見通していた。知識は不確かなのだ。確かなものは永遠に確かではない。鵜呑みにせずに自分で再構築しようという発想。
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☆おもしろい授業のイメージをつくるには、灘中高の伝説の教師橋本先生の授業をベースにするとよい。「奇跡の教室」はすぐに読めてしまう。それほど橋本先生の授業はおもしろいということ。
☆灘の授業がおもしろいのは、橋本先生のような授業が行われているからでは必ずしもない。重要な点は、このような教師がのびのび授業ができる環境を学校が作っているかである。だから、校長の考え方を見抜くのは大事なのだ。
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☆学校を選択するときに、授業がおもしろいかどうか考える選択者は少ない。それで、実際入学してみて、失望するのは授業である。ところが、この失望は、6年間つらいものとなる。なぜなら、学園生活で最も長い時間を、生徒が費やす時間は授業だからである。
☆それゆえ、失望した場合、隣りの学校に編入するというわけにもいかないので、部活にあけくれたり、塾・予備校にいったり、自宅で勉強するようになったりする。なんという時間のロス。おもしろい授業で集中して学べるのが一番よい解決策であるはずだ。
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☆今、BS1でサンデル教授が語っているが、東日本大震災は、世界を変えるか?という問いかけの背景には、どうも≪私学の系譜≫につながっているように思える。
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☆あるところから、「Good Schoolの見抜き方」のスピーチを依頼された。昨年はクオリティスクールの探し方について話したが、そのための12の選択指標を保護者が調べるのは、なかなか困難であるため、説明会や文化祭などに訪問した時に、Good Schoolであるとピンとくる方法はないかということである。
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☆玉川聖学院の中高部長(校長)に水口洋先生が就任されて数年が経つ。水口先生と言えば本物の教育の話題以外に興味がなく、陽だまりの誠の道をゆったりとまっすぐ歩いている先生である。
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☆今年私立中学入試は、私立学校にとって厳しい状況であったが、八雲学園の人気は止まらなかった。チュータ方式と英語教育という世界で活躍するときに、自信を持って生きていけるコミュニケーション能力と世界の人々と心を通わせることのできる芸術性を養うプログラムが充実しているし、未来を拓く進路・進学指導のプログラムが組み立てられているからである。
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☆東京女子学園は、OGの社会進出を、男性と権利の闘争を行って獲得していくというよりも、人間性の回復を男女ともに意識できるような思想と教養を身につけて実行していく≪女学生の系譜≫のルーツのような気がする。
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☆淑徳巣鴨は4つのイノベーションを開始。1つは新制服を発表。制服とは、ファッションというアートであり、自己肯定感とコミュニケーションを促進する教養である。受験生や保護者は、カワイイとかカッコイイとかいう見方をするし、それゆえ制服は学校選びの重要な要素。
☆ただし、外見もだいじだけれど、内面を形作る意味でも制服は大切だということに気づくと制服で学校を選ぶ見方が少し広がるだろう。もしもアフォーダンスという道具が働きかけるアート作用に興味がある方は、自ら学習する方法の1つとしてファッションも寄与するということに気づくかもしれない。制服が学びの環境をつくることもあるのである。
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☆3月12日、SFCの「新しい学びのフェスタ」で実施する予定だったが、前日の大震災で中止になっていた「思考表現行動の基礎プログラム」が、9日、西武学園文理で行われた。
☆このプログラムは、ベネッセコーポレーションと西武学園文理がコラボレーションして行う新しい学びのプログラムで、21世紀型教育に属する。
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☆多摩エリアは、私立中高一貫校の激戦区である。埼玉エリアとも接しているため、大学進学実績もきっちり出さねばならないし、21世紀型教育である探求型教育や芸術教育という文化資本も求められる。
☆早稲田、慶應、明治、立教、中央、法政、高校からだとICUの附属校が拮抗している。そこに穎明館や晃華、東京純心などの良質学校が存在している。またグローバリゼーションや脳科学に対応した新しい教育ベースの聖徳学園もある。人気が高まっている桜美林にはさらにパワフルな広報の先生が招かれてもいる。
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☆従来の学力に対して新しい能力を育てる方法として、探求型学習が久しく唱えられてきたが、探求という形だけでは、実際には従来型学力を楽しく学んで身につけるで終わる場合が多いのではないかと問い返しているわけである。
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☆従来の学力から新しい能力へシフトといっても何がシフトしたのだろうか。「教科書にある標準的な知識」から「教科書の枠を超えた多様な知識にアクセスする力」へとは何がシフトしとしたのか?
☆標準とは知識の質なのか量なのか?知識そのものの質ではなく、教科書に載っていない知識にアクセスする方法という知識へと学びが変わるということだろうが、これは新しい知識観が変わることを即意味しないだろう。
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☆前回までの「公立高校の悩み」で、ICTはまだまだ学校では活用されていないという話をした。そんな折、リクルート「キャリアガイダンス№36」で、ちょうど「ICT化する社会と仕事」というテーマで特集が編集されていた。
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☆株式会社ベネッセコーポレーションのシンクタンク「Benesse 教育研究開発センター」では、学校の取り組みや、教員の学習指導の実態および意識を把握するため、2010年8~9月に、全国の公立の高校の校長および教員を対象に「学習指導基本調査(高校版)」を実施。「学習指導基本調査」は小・中学校の教員を対象に1997年から実施しているが、高校の教員を対象とした学習指導基本調査は今回が初ということ。
☆この調査で取り上げられている教員の悩みは、今まで教育関係者の会話の中ですでに出ていたものだが、調査によってやはりそうであったかと確証された結果となったようだ。
☆特に、教員の約8割が、「生徒の学習意欲の低さ」と「義務教育での学習内容の未定着」に悩んでいるという結果は三重の意味で衝撃だ。
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☆日経ビジネスオンライン(2011年5月2日)に掲載された「長期微量被曝はどれくらい危険か」の著者は伊東乾氏。同誌のプロフィールを引用しよう。
1965年生まれ。作曲家=指揮者。ベルリン・ラオムムジーク・コレギウム芸術監督。東京大学大学院物理学専攻修士課程、同総合文化研究科博士課程修了。松村禎三、レナード・バーンスタイン、ピエール・ブーレーズらに学ぶ。2000年より東京大学大学院情報学環助教授(作曲=指揮・情報詩学研究室)、2007年より同准教授。東京藝術大学、慶応義塾大学SFC研究所などでも後進の指導に当たる。基礎研究と演奏創作、教育を横断するプロジェクトを推進。『さよなら、サイレント・ネイビー』(集英社)で物理学科時代の同級生でありオウムのサリン散布実行犯となった豊田亨の入信や死刑求刑にいたる過程を克明に描き、第4回開高健ノンフィクション賞受賞。科学技術政策や教育、倫理の問題にも深い関心を寄せる。他の著書に『表象のディスクール』(東大出版会)『知識・構造化ミッション』(日経BP)『反骨のコツ』(朝日新聞出版)『日本にノーベル賞が来る理由』(朝日新聞出版)など。
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☆灘は、理事長の顔も校長の顔も見えるし、理事長が創設者のルーツである嘉納財閥の有力メンバーであることから、「精力善用 自他共栄」という理念が脈々と継承されていることは、外から見ていてもわかる。
☆しかし、私立学校ではまだまだ実施していない「自己評価のホームページでの公開」を行っている学校でもある。
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☆栄光のホームページを開くと、「校内散歩帖みたいな」というブログが目に入る。さりげないけれど、栄光のアートの感性、チームプレイ、キリスト教的環境、オリエンテーションの表情がすぐに了解できる。
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