栄光学園の知
☆栄光のホームページを開くと、「校内散歩帖みたいな」というブログが目に入る。さりげないけれど、栄光のアートの感性、チームプレイ、キリスト教的環境、オリエンテーションの表情がすぐに了解できる。
☆もちろん、この良質の環境をさらに批判して成長していく生徒もたくさんいるだろうが、批判するにしても軸がなければ、批判もできない。栄光学園の知とは、それゆえ多様性を生みだすのだろう。
☆キリスト教的な知性である。つまり1つは多であるということだ。どんなに多様であってもアイデンティティは1つなのである。これに対しては、麻布出身の宮台氏は批判的に検討するだろう。その1なるものを未規定の次元に押し戻す(押し進めるかもしれない)ことはいかにして可能かと。そこがカトリック的知性とプロテスタント×陽明学の知性の違いかもしれない。
☆それはともかく、栄光学園の生活の動画も見ることができる。物理のワークショップからスポーツを楽しむ姿までわかる。説明会も見ることができる。爆笑の説明会だし、アハ体験のオープンスクールの様子がわかる。
☆これらは教師の創意工夫によるもので、ITに関するスキルがあることも同時にわかる。
☆そして、これは圧巻というのが、「OBゼミ」。政治経済、企業、医療などあらゆる領域で活躍しているOGが年間24回以上放課後にゼミを行っている。キャリアデザインなど為にするゼミではなく、知のインターフェースそのものを楽しもうという純粋なもののようだ。
☆ホームページをみただけでもわかるグッドスクールなわけだが、さて今までは通学時間80分圏内でなければ受験できなかったが、交通網の発展などの理由もあるのだろう、通学圏域を拡大することを4月30日に公表。
☆自宅が神奈川県内であれば特に制限はなくなった。県外の場合は次の地域であれば、通学区域内とみなされる。
東京都 23区 武蔵野市 三鷹市 狛江市 調布市 府中市 稲城市 多摩市 日野市 八王子市 町田市静岡県 熱海市 函南町 三島市 小山市
☆上記以外でも、徒歩や公共交通機関を利用して、約80分で通学できる圏内であればよいということのようだ。よきことではないだろうか。
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