授業がおもしろい学校を選びたい
☆学校を選択するときに、授業がおもしろいかどうか考える選択者は少ない。それで、実際入学してみて、失望するのは授業である。ところが、この失望は、6年間つらいものとなる。なぜなら、学園生活で最も長い時間を、生徒が費やす時間は授業だからである。
☆それゆえ、失望した場合、隣りの学校に編入するというわけにもいかないので、部活にあけくれたり、塾・予備校にいったり、自宅で勉強するようになったりする。なんという時間のロス。おもしろい授業で集中して学べるのが一番よい解決策であるはずだ。
☆そこで、おもしろい授業を実践しているところを探すことをオススメする。学校説明会や合同説明会で個人面談をやるときに、授業の様子をきいてみるとよい。
☆基礎学力をまず身につけますとなったら、基礎学力をどのように回答するかもう一歩踏み込んで聞いてみよう。漢字と計算の話で終始したら、その学校の授業はあまり期待できない。
☆基礎学力とは、知識を覚える背景や思考をできる準備であるとか、教養こそが基礎だとか、読書だけではなく調べたり書く活動も大切にしているとか回答する教師がいたら、それは少し期待できる。
☆パンフレットや資料、動画、生徒の声などで、それを証明する学校であったなら、かなり期待できる。
☆、しかし、最も期待できるのは、シンプルに学校説明会で、授業の内容やカリキュラムではなく、知の授業としてのおもしろさを語ったとしたら、もはやそれは信頼に値する。
☆おもしろいというのは、何も全員がそう思うかどうかはわからない。失望するというのは、どういう見方をしてもおもしろくないという場合。人がおもしろいと言っているとか、自分の子どもがおもしろいと感じるかではないのである。
☆もちろんそうであるのにこしたことはないが、自分の子どもの状態が、まだ開花していない場合、知のおもしろさをすぐに感じることはできないだろう。むしろ、開花を促してくれる授業そのものがおもしろいのだ。そのおもしろさの仕掛けをもっている学校を探すことである。
☆簡単に言うと、授業の中でアハ体験できるということ。大がかりな研修旅行や体験学習の中ではなく、日常の授業の中ではっと気づく瞬間があることが大事。これは、学校説明会で、話される先生方のスピーチの中にもある。説明会が授業そのものであるところもある。そういう学校は魅力があるのである。
☆よく校長の話が長いのはダメだなんて批判する人もいるが、それは正確ではない。心を揺さぶる様な話をせずに校長という権威で話し続けるのは考えた方がよいという意味である。心を揺さぶられ、感動するあまり涙する校長の話もある。そういう学校はすばらしいに決まっているではないか。もちろん、その校長が理事長である場合はなおさらである。
☆校長が変われば学校も変わる。理事長・校長の場合は、そうは変わらないからである。
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