東京女子学園の教育力結実
☆東京女子学園は、OGの社会進出を、男性と権利の闘争を行って獲得していくというよりも、人間性の回復を男女ともに意識できるような思想と教養を身につけて実行していく≪女学生の系譜≫のルーツのような気がする。
☆それがゆえ、今でもグローバリゼーションの世界という環境にあって、そのジレンマや葛藤を共に悩みながら、幸せな道を探していくための知を養成する教育が実践されている。
☆しかし、89年のベルリンの壁が崩壊しても、日本の教育はまだそのジレンマを生みだす政治経済路線をとっていたために、その体制を後押しする大学受験と多少なりとも齟齬があった。
☆そのため、進学実績はそれほど著しく飛躍をするということはなかった。しかし、BRICsの台頭や中東やエジプトなどの紛糾や革命、ICTの地球規模の普及に、さすがに大学も変わらざるを得ない時代になってきている。
☆時代がやっと東京女子学園の教育に歩み寄ってきたのである。もちろん、同学園も「学校内予備校」を設置するなど、現実をサバイバルする機能も備えたからであるが、今春の大学進学実績は飛躍したといえるほど成果がでた。
☆国公立、慶應、理科大、GMARCHなど17人合格している。この勢いは止まることなく、来年、再来年とますます伸びるという。
☆20世紀型の教育と21世紀型教育の関係は多様な様相を示すだろうけれど、東京女子学園の建学当初から先見性と未来性を有していた教育が、時代の要請にいよいよ応える時がきたのである。
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