かえつ有明学校説明会 質的探求の成果
☆6月18日(土)、かえつ有明は学校説明会を開催。はやくも体験授業がオープンされた。同校では、授業やテストの質をアップするために、質的リサーチの手法を活用し、かえつ有明の知のエンジンを開発し、それによって生徒が世界に通じる学力を身につけられるように日々努力している。
☆英語、数学、国語、理科、社会、サイエンス科すべてがニューリベラルアーツさながらのプログラム開発と実践をおこなってきた。その集大成が、7月24日の体験入学でお披露目される。それに先立ち、サイエンス科の入試科目である「作文入試」の対策講座と帰国生対象の授業も行われた。
☆帰国生対象の授業では、受験生がネイティブスピーカーの教師とはやくも英語でやりとりをしていた。すでに、かえつ有明の帰国生の活躍ぶりは聞きおよんでいる。リーダーシップ発揮やコミュニケーションの活性化、そして来春の大学進学実績の成果の見通しなどであるが、今後ますます活躍することになるのではないかという予感がした。
☆作文入試対策講座では、「宇宙の旅」という詩が題材。宇宙の旅をして結局、この地球がすばらしい星であることに気づくのだが、そこにいきつく思考過程を、マインドマップを書いたり、宇宙の旅と地球の旅を比較対照したり、詩人が宇宙の旅が何か変だと気づいた理由を考えたりしながら、最後はみごとに200字の作文を書きぬいてしまうという授業であった。
☆また、放課後の学習支援センターでチュータをしている大学生が、アドバイスしてくれる講座。参加者は「詩っておもしろいということがわかった」とか「やっぱりかえつ有明は楽しいところである」とか「こんなに集中して考えたのは始めてだ」とか感想を抱いていた。
☆帰国生対象の授業にしても、作文入試対策講座にしても、教師やチューターとの対話がカギ。なぜかえつ有明が、質的探求をしているかというと、対話こそ思考の質をアップすることであり、そのためには対話やコミュニケーションの質の検証が必要であるからである。
☆リベラルアーツにおける議論や対話が重要だというのは誰でもがわかっているが、その効果を量的リサーチで示すことができない。だから、高級な教養書をたくさんよんでいるかどうかでは、実は何もわからないのである。
☆対話や議論、コミュニケーションの効果は、質的リサーチによってはじめて検証されるのである。このことに気づいている学校は実に少ない。このことに気づいている保護者も実に少ない。
☆だからこそ、気づいた保護者は幸せである。「やっぱりかえつ有明はおもしろいところである」と気づいた受験生の未来の扉は開かれるだろう。
| 固定リンク
「Good School」カテゴリの記事
- かえつ有明 日常の学園生活こそ教育の質(2012.10.01)
- 海城学園 どこへシフトするのか?(2012.09.27)
- かえつ有明 新しいノーブレス・オブリージュへ(2012.09.26)
- 土浦日本大学中等教育学校 世界に開かれた学校(2012.09.26)
- 八雲学園 さらなる挑戦(2012.09.25)
最近のコメント