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中国人のための中国語検定

☆Record China 7月28日(木)5時59分配信 によると、

26日、中国では今年10月から国内初の「中国語レベル検定」を実施する。これまでの検定試験とは違い“初の試み”となる点は、試験対象が中国語を母国語とする中国人であることだ。

☆なぜこのような検定試験を実施するのか?

国内に無数の方言が存在する中国にはこれまでにも「普通話(標準語)検定」や、中国語を母国語としない少数民族向けの検定試験、外国人を対象とした検定試験が存在した。中国教育部試験センターの戴家幹(ダイ・ジアガン)主任によると、近年の中国は外国語学習ブームに沸く一方、母国語を軽視する傾向があり、中国語に外来語が氾濫し、インターネット用語(インターネット利用者の間で生まれ、普及していく新語)などで言葉の乱れが進んでいる。

☆ということのようだが、果たしてそれだけだろうか?中国は近代をけん引した欧米と日本の研究をしているはずだ。特に日本は、マックス・ウェーバの理論が当てはまらない。キリスト教国ではない、いやむしろ厳しく排除していたぐらいなのに、資本主義国家として成功している。それは一体なぜか?

☆そんなわけで、渋沢栄一翁も研究されていると聞き及ぶ。しかし、宗教よりも重要な共通点がある。英米の言語戦略、独仏の興亡時代の言語戦略、そして日本という1つの国家であるけれど、一億人が活用する日本語戦略。

☆中国という国家が、未来をどのようにリードしていくかわからない。覇権国家として権力をむき出しに発動するようなことが優先されると、世界の平和が危ういから、そのようにはならない。

☆そうすると、言語戦略で覇権をとるしかない。もしも中国語が、ユーロや円、ドルのメタファで考えてみれば、そのことは合点がいく。

☆コミュニケーションのコードが変われば、生活すべてを変えねばならない。テレビ放送がデジタル化になったことによって、すべての家庭で、テレビを買い換えねばならない。なんという経済効果だろう。アナログコードからデジタルコードに変わるということは、そういうことが大きなねらいのはず。

☆13億人が標準中国語を使用するとなれば、それだけで、世界の言語コードは大きな影響を受ける。

☆来年以降IMFの出資額は、アメリカ、日本に次いで中国となる。経済と言語で覇権をとることは、ひとまず戦争を回避できる次善の策ではある。

☆しかし、もし中国が真剣に渋沢栄一翁の思想「論語とそろばん」を学んだならば、経済と言語と道徳とということになる。倫理的経済と言語の多様性の尊重を忘れないで欲しい。

☆そうそう渋沢栄一翁は、言うまでもなく私学人である。それから、この検定試験は、作文以外の問題はすべてパソコン上で回答する形式だそうだ。ICTと言語、そして倫理。すでにリチャード・フロリダは、この三要素を備えている人材の集合体を、クリエイティブクラスと呼んでいる。

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