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2012年問題拡大か 日本国債格下げ

☆読売新聞によると(2011年8月25日)、

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが24日、日本国債の格付けを9年3か月ぶりに引き下げたのは、東日本大震災のダメージに加え、政治の混迷で財政再建が進みにくいと判断したためだ。

☆格下げ原因は、どのメディアも3・11のダメージと政治の混迷による財政再建の難しさという点で共通している。

☆テクニカルな層では、そうなのだろう。だから、震災復興を急ぐ対応策と、原発問題の解決も急ぐ対策と日本経済の再浮上の実行力あるビジョンを、明快に新リーダーが打ち出すことだということになっている。

☆ウム。。。。しかし、実際には、ロイター(2011年8月25日)などによると、

ムーディーズ・インベスターズ・サービスが日本国債の格付けを引き下げたことから、他の格付機関も格下げに踏み切るのではないかとの警戒感がマーケットに広がっている。

☆格付け引き下げの波が拡大しそうなわけだから、それに対応できるビジョンを打ち出すことができるのだろうか。

☆米国などのように格付け会社に猛抗議する態度でもあればまだよいのだが、それもなさそうであるから、拡大を止めることはできないのではないだろうか。

☆この格下げは、国の威信の問題より何より、利子を引き上げるきっかけ(普通に考えても、格付けがさがるわけだから、利子が高くなければ、購入の意欲がわかないだろう)になる可能大であるから、いよいよ政府の仕事と関連している企業も、苦しくなる。

☆そのうえ、増税説まで濃厚だというのだから、これはいったいどうなるのだろう。もっとも、格下げのレベルによって、利子がどうのというのはルールがあるだろうから、下がったといえども、そのレベルでネガティブではなく安定的という表現がされているところにギリギリの安心感がまだあるのだろうか・・・。テクニカルなところは、勉強不足でわからないが、基本は、お金の話は加減乗除のソロバン勘定以上でも以下でもないだろうから、基本に立ち返って、考察することで、私のような庶民にとっては十分だろう。

☆さて、ロイター(同上)によると、

「2014年ごろには、家計の純貯蓄と政府の借入残高がほぼ均衡する。少子高齢化が進展する中で、貯蓄の取り崩しが生じるため、銀行の国債購入原資が減少に転じる可能性がある」(野村証券の魚本氏)として、国内だけで95%近くが消化されている日本国債が近い将来に海外資金に依存せざるを得なくなる時期は確実に近づいている。

☆これは、テクニカルな話としては、国民の生活基盤が壊れるという話である。海外資金に依存するというのも、まだテクニカルな話ではあるが、ファンダメンタルな視点で考えてみると、もともと海外にお世話になっていて、貯蓄ができたのである。

☆つまり、お世話になっていたけれど、返していなかった部分があるのだと考えられなくもない。英語を活用しなくても、豊かな生活ができてきたというのは、島国だからなどという理由ではなく、もう少し深いはなしなのかもしれない。

☆いずれにしても、テクニカルには、追い詰められている日本である。そのテクニカルの呪縛から解放されるためには、ファンダメンタルな部分で何かをシフトしなければならない。

☆海外資金に依存するという表現は、まだまだ壁をつくっているということである。これと独立国家を軽視するというのとは、また別の話であるが、この点の複眼思考は難しいか・・・。だとすれば、2012年様々な難局に直面する日本は、乗り切れない。

☆海外に依存するけど、日本政府には任せていられないという時代になってしまうのか・・・。グローバル人材とは、結局世界共和国、世界市民への道を開く革命家ということだろうか・・・。

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