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横浜市教育委員会の挑戦 

☆カナロコ「夏の勉強に役立てて、市教委がネットに小中学生用ドリル作成/横浜」(8月18日(木)6時0分配信)によると、

夏休みの学習に役立ててもらおうと、横浜市教育委員会は、市立小・中学生を対象とした「はまっ子学習ドリル・検定システム」を作成し、インターネット上で公開している。算数(数学)、日本語、国語の3教科で、市教委は「学力の向上と学習習慣の定着に活用してほしい」と話している。

 公開されているのは、小学1年生から中学3年生までの各学年に分かれた1教科40枚ずつのドリルと、ドリル4枚ごとに1枚ずつの検定問題。各家庭でプリントアウトして使用することができるほか、択一式の検定はネット上で解くこともできる。検定結果は自動採点され、不合格の場合はさらに練習プリントが印刷できる。また、外国人児童向けの「日本語」のドリルも用意されている。・・・・・・利用するには各家庭に通知されている「はまっ子パスワード」が必要。

 

☆ICTを活用することで、認知の段階1&2を強化しようといういうわけだから、まだまだ前慣習的段階で横浜市教委は努力しているということかもしれないが、解答後すぐに自動採点されるわけだから、モニタリングができることになる。

☆また、自動採点のところで、語用論的文脈の問題も発展的に出題しておくと、慣習的段階へのシフトが、e-ラーニングでできるようになる可能性が大。

昨年、横浜市教委は、中1ギャップの問題にも取り組んでいるが、中1ギャップとは、子どもたちの学力間のバランスの悪さもあるが、前慣習的段階から慣習的段階にシフトする難しさのことも示唆している可能性がある。

☆今回の横浜市教委の取り組みは、デジタル教科書元年の折、テクニカルな問題だけではなく、本質的な問題まで深めていく契機になると期待している。

☆市民性の育成には、まずは慣習的段階にシフトすることが肝心だからである。

P.S.

税金の問題もあるのだろうが、ぜひ横浜市以外の子どもたち、特に東北の被災地の子どもたちにも公開していただけると幸い。

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