富士見丘 世界に必要な女性が輩出される女子教育
☆富士見丘は、笹塚駅から徒歩5分。新宿にストレートにつながる通りに面している都心型の学校。校舎は太陽光から貯水、自然採光から自然の風まで、自然と技術とそして精神が循環するスマートグリッドの発想を10年以上前から実現しているコンセプチャルな学校である。
☆都心生活は、便利で安心で快適で心地よい環境で囲まれている。しかし、同時に地震大国のわが国では、それは瞬時に一転する危険と表裏一体。富士見丘は、その両面を常に気遣うリスクマネジメントが徹底している学校である。
☆21世紀とは液状化するポストモダニズム社会と呼ばれて久しいが、3・11でわたしたちは、文字通りの液状化現象を体験した。確固たるはずだったグラウンドがまたたく間にリキッドになった。
☆だから、確固たるグラウンド社会を前提に、そこで自分のビジョンを実現しようというだけでは、いつ砂上の楼閣となるやもしれない。グラウンドとリキッドの両方の可能性を感じるセンスを前提に自分の揺るぎないそれでいて柔軟なビジョンを持ち、ものの見方を養う必要がある。
☆なんともはや難しい局面にはいった社会であるが、3・11以前までは、だれしもが偏差値というファンタジーを信じていたから、難局に直面した時に気づくような知られざる質の高い教育は理解されなかった。同校の宣伝がうまくなかったからではないかと言われるが、それはジョークだろう。安心神話がメディアの目も曇らせていただけである。
☆しかし、そのファンタジーは空虚であったことに気づいたのが3・11だった。それがはっきりするのは2012年である。世界中で、従来のあらゆるファンタジーが空虚であることがわかる事態が発生する。
☆アローじゃないが、民主主義はやはり不可能であることを実感するだろう。にもかかわらず民主主義が必要であることが議論されるようになるだろう。
☆ケインズじゃないが、たしかに金融はしょせんテクニカル、つまり人気投票の情報操作で決まるが、ファンダメンタルズや状況に埋め込まれた生活を無視できないことがはっきりするだろう。
☆ベイトソンではないが、誰が教師か誰が生徒なのか、どこに教育の拠点があるのかわからない新しい学びの状況が創造と狂気を生み出していることに気づくだろう。それはチュニジアやエジプト、リビアの光景が遠くの国の革命の話ではなく、教室で起きてしまうというほど衝撃的だろう。
☆大学入試問題から逆算した知識データベースの構築とその運用だけの勉強では、このような事態に直面した時に役に立たない。揺るぎないそれでいて柔軟な思考力の必要性をすぐにも感じるようになるだろう。
☆しかし、それは危機が訪れたときに、対応しようとしても難しいだろう。その準備を着々と進めてきた学校のみが、対応できるである。
☆そのような学校の1つが富士見丘なのである。英語教育と科学探求のプログラムが学びのベースになっている。
☆英語教育といっても、教科書以上のレベルのテキストを使い、ネーティブスピーカーが指導しているという程度のものではない。会話が流暢に出来るという程度のものでもない。そんなことは当然であるが、それだけでは、世界標準とは言えないのである。世界標準でなければ、もはや日常生活で自分の感覚や考え方をコミュニケーションできない時代がやってくる。
☆多くの女性が社会に進出する。そのコミュニケーションは日常的であると同時に専門的である。チャットレベルでは意志の疎通が互恵的にならない。できなければ、意志を通じさせる側と従う側という関係ができてしまう。
☆富士見丘の英語教育は、この危険性を回避できるものである。その教育の様子は富士見丘のホームページで見ることができる。Extensive Readingという箇所をご覧いただきたい。
☆内閣府調べ(平成22年度)によると、科学者に占める女性の割合は、日本は13%。ドイツや英国、フランスでも25%前後は占める。米国は34.3%、リトアニア、ラトビア、ブルガリアなどは44%以上だ。
☆新しい時代を迎えている国ほど女性の科学者は活躍している。しかし、先進諸国もそうでない国も、新しい時代を迎える時がきた。3・11がもたらした原発事故ほど、男女問わず、大人も子供も科学的なセンスが問われた事態はないだろう。
☆しかし、この科学的なものの見方やセンスは、いかにして養われるのだろうか。学習指導要領が脱ゆとりになったからできるのだろうか。いやこれはむしろ男女共同参画の精神より以前の発想に戻るわけだから、期待できない。
☆この点において最も優れた科学的ものの見方やセンスを養う学びを実践しているのが富士見丘である。科学とは常識への挑戦である。このスピリットを実現した自主研究システムは必見である。これも同校のホームページでご覧いただける。感動のドキュメンタリーであると同時に科学物語でもある。
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