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桐光学園 レベルの高い教育についていく在学生=知の共同体

☆桐光学園の教育は、なんといっても質の高い学びのプログラムに満ちていることである。中学時の偏差値は、所詮受験という枠内での知識をどれだけ効率よく覚え、それらを瞬時に引出活用できるかで決まる。

☆しかし、そんな学んできた学力が難関大学や社会で通用するはずがないから、入学後学ぶ力や学ぼうとする力があれば、グンと伸びるプログラムが目白押しなのだ。

☆知的好奇心を刺激するスペシャルな講座と徹底的に知を鍛える講習の設定、常にファイティングポーズそしてフロー状態(没頭)にスイッチを切り替える部活のエネルギーであふれている学校である。

☆だから、他者から与えられた偏差値を自らの偏差値とは違うのだと主張するファイターに変身する学園生活なのである。自らの限界をぶち破る感覚こそ本物のエリートなのである。

☆そんなことを感じたのは、「進路データブック(平成23年度版)」を眺めていた時だった。成績が伸びて合格した膨大なケースをみて驚愕したわけである。校外模試の偏差値が高校1年のときと高3のときでは、10も違うほど伸びているではないか。

☆しかし、校内独自の実力テストの偏差値はそうかわっていない。こういうところからも偏差値の母集団の性格を全く考えないで、偏差値で高いとか低いとかいって、一喜一憂するのは全く無益であることがわかる。

☆それはともあれ、校外の偏差値は上がるが、校内の実力試験の偏差値は変わらないというのは、それだけ桐光学園全体の実力が伸び続けているということなのだ。

☆桐光学園の学内実力テストで偏差値40もあれば、いわゆるMARCHも可能性が大いにあるのである。50なら早慶上智レベルも可能である。つまり桐光学園で真ん中ぐらいにいれば、あとは本人の戦略次第で超難関大学も可能だということである。

☆もちろんそういう生徒は校外模試では10以上も偏差値は跳ね上がるのである。つまり、それだけ知の質が高密度の集団なのである。

☆だから、卒業生は、学力も体力もレベルの高い学校だけれど、それに挑戦すれば必ず自分の目標を達成することができると、同冊子の「OB・OG登場」のページでエールを送っているのである。

☆確かにレベルは高い。毎月大学から新進気鋭の教授が、桐光学園の生徒と阿吽の呼吸のあった講義を行っているぐらいだ。つまり大学レベルの授業が当たり前のように行われていると考えてよい。

☆あの歯に衣着せぬというか辛口コメントで有名な宮台真司教授が、桐光学園の生徒の構えに感動したということだ。高熱に浮かされながらも心の情熱のこもった講義ができたのは忘れられないようだ。宮台真司教授は、敵も多いのだろうが、センスはよい。すれちがったときに、「私立学校研究家って職業おもしろいですね」とニヤッとされたときの表情は印象的だった。見透かされたかぁ~。

☆とにかく、生徒一人ひとりが伸びるのは、学校全体が知の共同体だからである。フェリスや横浜共立、横浜雙葉、聖光、サレジオ学院などは、個人的に優れた生徒は多いだろうが、知の共同体であるかどうかは疑問である。桐光のような質感を感じる知の共同体は、神奈川では、栄光、洗足学園、湘南白百合ぐらいだろう。

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