グローバル人材育成と私立中高一貫校
☆グローバル人材(G材)育成のために大学入試と就活は変わらなければならないとは、今では誰もが言うが、実際には、企業は、そのようなG材育成をとっくに始めている。
☆この感覚は、父親が一番早く身につけているだろう。だから、学校選択の着眼点も、すでに変わっているはずだし、来春以降大きく変わるはずである。
☆というのも1週間もたたぬうちに、円相場の高値は更新した。この時点で、多くの父親は最前線で対応策を考える会議をしているだろうし、飛び回っているだろう。
☆私立学校に通わせている家庭は、まさにその影響をうけている層が多いから、なおさら次の世界の変化を見据える教育力がなければ、満足しないし、納得しない。中学受験の段階で確実にそうなる。だから、来春の人気校がどこかをサーチすることは極めて重要。
☆日経はいろいろなセミナーを企画しているが、課長クラス向けのセミナーで、経理におけるG材育成のノウハウ情報を講義するものが企画されている。
日本企業を取り巻く環境は、1ドル70円台という超円高時代に突入し、もはや海外展開とM&Aで生き残りを賭けて、成長を模索していく他、選択肢はなくなりつつあります。
この重要なかじ取り役が、経営戦略を提案できる“攻めの経理マン”であることは言うまでもありません。現地の支社、支店に赴任し経営管理を担う経理マンにかかる責任が、軽くなることはありません。
☆そこで、「グローバル展開を行う企業の経理マンが実践で役立つ知識を学ぶ講座」を開設するというわけである。
☆このようなセミナーが功を奏するかどうかはわからない。大事なことは、私立中高一貫校に通わせている家庭の父親が日々このようなテーマを投げかけられて生きているという実存状況があるということなのである。
☆そしてその実存状況を背景に父と子の会話が生まれているのである。だから、これからはアジアだから、タイの研修があれば、良いチャンスだから見ておいでとか、英語で日記を書いたり議論できるぐらいの教育力のある私学を選んだ方がよいと思うよとか、とりあえず御三家にはいっていれば、海外の件はお父さんが何とかするからとか・・・、そんな会話が目に浮かぶようだ。
☆そして父親は、自分の子どもの成績がよければ、御三家でよいが、そうでなければ偏差値ではなく別尺度で選ぶ行動をとるだろう。御三家と偏差値に関係ない将来の御三家を探す本格的な時代がやってきた。
☆もちろん、そのような父親は、たんにスキルだけではグローバリゼーションを生き抜くことはできないことは百も承知。信念、信頼、信仰の3信の学びは重要だと思っている。だから、3信に通じる建学の精神のある私学を選ぶ。しかし、それは大前提で、そこから先21世紀型教育をやっているのかどうかが重要になる。
☆建学の精神が、生徒一人ひとりの心の支えになるという個人レベルの話にとどまらず、このグローバルでアンビバレンツないまここでの状況をどう生きるかの指針にもなることを明快に表現している私学。そしてその教育活動や教育内容が21世紀型であることを明快に表明している私学。このような私学が選ばれるのは、来春の入試で明らかになるだろう。
☆さて、そのような私学はどこであるのか?本ブログ「私学研ホンマノオト」が参考になれば幸いである。今年の10月以降に「Good School」のカテゴリーで、取り上げている学校がそれに相当する。学校も企業や国家同様、政策や経営の理念上、方針をかえ、それによって「Good School」でなくなるときもある。学校も進化や衰退があるのは当然。この秋の説明会に参加し、自分の目で確かめることが最重要であるのは言うまでもない。
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