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土浦日大中等教育学校 リベラルアーツな文化祭(2 )

☆弦の響きの余韻に浸りながら、10時からの説明会の会場に向かった。すると、ゲートは、世界への道行が示されていた。世界へのというのは、2通りある。1つは文字通り世界という大海原に出航する海外大学への進路の道。もう1つは、自分の世界を構築するという人生の進路。

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☆中等教育学校として面目躍如のキャリアボードである。

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☆進路を自分の関心の狭い範囲でとらえることなく、つまり視野を広めるその方法がForm。日本の文化は身体の型は優れているが、グローバルスタンダードでは知の型の文化が成熟している。世界を海外に広げたとき、コミュニケーションをするには、共通言語だけを習得しても通用しない。思考の型を習得しなければならない。このことは御三家でも意識して授業は行われない。東大を狙っている限り、知の型は不要である。

☆なぜか?東大は大学に入ってから知の構造化をスタートするから、それまでは、常識的な論理思考ができればよいのである。ところが、世界はクリティカルシンキング。クリティカルな思考は、型というモノサシがなければコミュニケーションできないのである。そのことを熟知しているのが土浦日大中等教育学校。

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☆広い世界的視野を持つのは、創設者山田顕義のマインドにも通じるが、そのうえで、日本の大学も視野に入れる。海外と国内は、世界という概念で統合されている。理念は現実であり、現実は理念であるという精神こそヨーロッパの疾風怒濤時代のリベラルアーツである。

☆説明会は、図書室(図書館は別棟に巨大な施設がある)で行われた。なぜなら、ここは夜遅くまで進路のために自習できる空間であるからであろう。

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☆そして、ここは読書の拠点でもある。同校の国語科は「よく読む」システムを構築していて、その中心は教養の典型的な書である新書である。



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☆いよいよ説明会会場にはいる。すると実に丁寧にファッショナブルにそして機能的に出来上がっている資料を手渡された。

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☆弦の響きといい、ギャラリーボードといい、図書の配置といい、資料といい、多様な表現空間のデザインに感動しながら、中川校長のトークを聞いた。

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☆校長は、土浦日大中等教育学校には2つ学びがあると。教えられる学びと自律した学びであると。そしてその二つを統合する学びは、どうぞオープンハウスで生徒の学びの表現をご覧あれということだった。謙虚さと自信と生徒の成長に対する誇り。校長の哲学が伝わった。

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