21会(21世紀型教育を創る会)第2回 in 広尾学園[1]
☆昨日28日、広尾学園、9階応接室で、第2回21会(21世紀型教育を創る会)の情報共有会があった。
☆メンバーのキャラクターは、前回同様、21世紀型教育を実践し、普遍性を担うグローバル人材を育成し、そのために帰国生の受け入れを強化している私学人とその支援パートナー。広尾学園大橋理事長、聖学院平方校務部長、かえつ有明石川教頭、富士見丘大島教頭、洗足学園田中先生(校務主任・国語科主任)、株式会社ベネッセコーポレーション小村氏、(株)スタディーエクステンション(SE)代表取締役鈴木氏である。前回に比べ、メンバーが2名増えた。
☆今回は出席できなかったが、あと2校のメンバーが存在し、全部で会員は10名のコミュニティである。
☆21会が議論するテーマは次の5つ。
①海外大学進学・海外大学連携の可能性
②論理的思考力重視の大学入試へのシフトチェンジ促進の可能性
③思考力重視の中学入試問題へのシフトとそれに対応するシラバスの変革
④ポスト3・11教育の模索
⑤グッドスクール・マーケットの創出
☆今回は、大橋先生が「海外大学連携の可能性」と題して、提言をされた。海外大学進学を促進するためには、国内大学と高大連携を行っているように、海外大学との連携も重要であり、そのための具体的なプランをコラボしようではないかという提言である。
☆大橋先生は、学内の保護者1人ひとりと面談形式の対話を継続している。そこで、いろいろな発見をするという話から始まった。
☆在学生やその保護者とアイデンティティを形成するためには、対話が一番だという。対話によってお互いの本音が了解できるし、何を期待し何に満足するかがよくわかるという。
☆量的リサーチであるデータ・マイニングでもなく、量的リサーチと質的リサーチの間であるテキスト・マイニングでもない。本物の質的リサーチを行っているわけだ。
☆一般的なアンケートによる調査では、海外大学へ進学させたい親は1%もいないという結果がでるが、広尾学園の保護者はそんなことはないということに、対話によって気づいたという。
☆インターナショナルクラスを設けているから、海外の大学進学への重要性を感じている在校生や保護者が多いのは当たり前かもしれないが、東大の代わりに海外の大学をねらおうなどという理由からではない。このままでは日本社会はますます孤立し、ダメになる。もっと視野を広げ、多くの文化に接し、多くのネットワークをつくり、なんといっても知のネットワークをたくさんリンクしなければ世界で通用する社会にはならない。そのような社会づくりに貢献したいというモチベーションが高いのであると。
☆そうであるならば、国内大学への道を示すのと同程度の海外大学への道を準備したほうがよいと考えている。今までは独りこの道を歩む覚悟をしていたが、今回のように同じ思いのメンバーが集うことができ、心強い。ぜひ海外大学進学の道を開くための具体的な動きを共にはじめようではないか、従来型の価値観を覆しましょうとハードルの高い提言がなされた。
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