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聖学院のポスト3・11の教育 アドベントが待つ人

☆降臨節(アドベント)のときがやってきた。聖学院では点火式が行われ、苦しみを抱いている人々と痛みを共有する時間を大切にする教育がスタートした。特に今年は3・11とそれによって明らかになった原発問題で多くの人が想像を絶する苦しみにおちいった。また世界中でも凄惨な自然災害が生じたり、独裁や格差に抗する革命やデモが多発した。

☆世界の痛みが地球を席巻した年である。政策も大事だが、何よりもまず大切なのは痛みを受け入れる心である。その心を忘れることがないように、学園中が光につつまれたのである。

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☆ふだんは太陽の日に輝いている塔も、夜には隣のモミの木に光が灯るそうである。

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☆8時15分には朝の礼拝がはじまるが、今の時期は、“Veni, Veni, Emmanuel”という讃美歌が流れる。クリスマスソングでも有名だが、これは兆しを表す言葉と音楽。

☆毎年このアドベント時期に流れるそうだが、今年は特別な意味があるように思う。それはポスト3・11に待ち望む人材が生まれてほしいという願いが重なるからだ。

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☆正門から階段をあがると、光と水と風を感じるオブジェがある。この時期にかかわらず、豊かな人材が生まれる教育をしているシンボルである。少し歩いて、アドミッションオフィスに入る直前、そこには武士道を思わせる空間が広がる。

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☆紅葉の時期、つまりアドベントの時期に茶室空間にトランスフォームする。それは自然の変化であり、石川角次郎の決意のサインである。毎年この時期のみあらわれる。

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☆アドミッションオフィスにはいると、そこでも人を待ち望むサインであふれている。

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☆聖学院にとっては、当たり前の教育であるが、ここに普遍性を背負って世界の痛みを生み出す力に抗するグローバル人材を輩出するポスト3・11の教育があるのだ。

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