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グッドスクール市場はキャズムを超えられるか?

☆グッドスクールを探しているのだが、これは新しい市場なのである。という認識があれば、キャズムを乗り越えることはできる。キャズムについては、フェイスブックがなぜキャズムを乗り越えたかを論じている斉藤徹氏のサイトがあるので参照してほしい。斉藤氏のサイトから以下の図と説明を拝借。

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☆学校の成長を考える時にも、ムーアの考え方はわかりやすいので、私も参考にしてきた。そして徐々に冷え込む受験市場に対し、私学市場を明確にしようとしたきたのが、本ブログであるが、ここ10年くらいで、どうもブームにならない。

☆仮に言葉を「21世紀型教育」とか「イノベーティブスクール」とか変えてきても、火がつかない。16%に行く前に、キャズムができてしまう。実際21世紀型教育を進めてきた学校が、20世紀型教育に戻ってしまったところもある。なんとも残念で、もう少し眼張(がんば)ってほしかったのだが、オーナーがそう決めたのだから、しかたがない。

☆しかし、どうしてこういうことになるのか。それは企業ではなく教育だからだと思われているし、私もそう思ってきた。

☆ところが、最近いろいろな方にあって話をしたり21会の集いに参加してみたりして、なるほど、これは池の中にはまって自分の髪の毛をひっぱって、そこから抜けようとしていたにすぎないということがわかった。

☆フェースブックはともかくすごいイノベーションであるけれど、ネットという枠は共通。がらりと違うわけではないが、ガラリと転換したのだ。

☆だから、受験市場と私学市場にあるもので、しかし、中身を全部変えてみたらどうだろうか。するとそういうイノベーティブなグッドスクールは、受験市場とも私学市場とも共通している部分はあるが、全く違う部分もある。そこは思い切りイノベーションを起こせばよいのである。もちろん、質的イノベーションだ。

Makinggsmarket

☆授業システム、評価システム、シラバスなどのシステムの枠組みは活用するが、その中身はすべて変える。

☆新しい酒は新しい容器の比喩の使い方を間違ってはならなぬ。従来のシステムと新しい内容の複合が新しい酒の醸造で、その新しい酒の新しい容器がグッドスクールコミュニティなのである。

☆首都圏に、50,000人受験生がいるとしよう。グッドスクールはおよそ50校あるから、総定員は8000人ぐらい。大きなキャズムができるところまでは16%。すると受験生の16%はちょうどその8000人順当する。

☆中学受験生全体は減っても、GS市場が確保しなければならない8000人は問題ない。いやたった一つ重要なポイントは、キャズムを乗り越えられればの話である。もし超えられなければ、16%という比率は同じでも、中学受験市場の減少と共にGS市場の量も減る。

☆このGS市場は1000億円市場だが、海外と結びつくと0が一つ違う。

☆受験市場にこだわっていずに、GS市場に投資する先見性のある企業はないものだろうか?もっとも、そんなことをしなくてもできるところが、コミュニティのいいところではある。

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