世の中「知識方法論」が変わる[05]
☆ビッグデータ革命が起きているようだ。日経ビジネスONLINE(2011.12.14)で、大河原 克行氏は 「ストックホルムで起きた“ビッグデータ革命”2020年にはデータ量が現在の50倍に達する」というエッセイを書いている。
☆それによると、
ストックホルム市によれば、この仕組みはさらに進展するという。ここにビッグデータ時代を象徴する取り組みが見られる。
ストックホルム市では、現在1日70万台の車両が市内を走行している。そのうち、タクシーやバスなど、約20万台の公共的な車両にセンサーを設置する。そこから集めたデータを分析して、70万台の自動車がどう動くかを予測。渋滞が発生しないように、市内を走るクルマに経路を変更するように促す。ストックホルム市は、4台のサーバーを使って、1秒間に25万件もの自動車のGPSデータを分析している。人からの情報発信だけでなく、機械からの情報発信が増大するのが、ビッグデータ時代の特徴だ。
☆ということのようだ。iPhoneやクラウドコンピューティングもビッグ革命の動き。3・11以降の対策の動き、エジプト革命などの動きには、このビッグデータ革命も大きく影響しているだろう。
☆そこでデータとして蓄積されるには、ある程度データベース化が必要であるが、それはサイトの世界そのものが知識のデータベースになっている。もちろん実際には、膨大なデータがクラウド化されていて、見えないが、それを見える化して形式知化しているのがサイトだと考えることもできる。サイトを「知識の方法論」カテゴリー表に振り分けてみよう。
☆こうしてみると、外延形式はある意味客観情報で、内包形式は、主観要素が入ってくるとなる。Facebookが、客観と主観をなんらかの形で、新しい形にする可能性があるということかもしれないが、いずれにしても、従来の試験で求められてきた知識は、外延形式×外延内容であり、その範囲だけでは、知識の質をカバーできなくなっている。
☆しかし、検索エンジンは、この4つの区分けをいっさい無視してサーチしまくる。でてきた知識がいったいどのような質なのか、それは現状ではサーチする側に任されているが、いずれは知識の重みづけがなされていくだろう。
☆それがよいかどうかはわからない。しかし、知識の重みづけの差異を意識できる感覚がビッグデータ革命時代には必要となる。だからデータマイニングからテキストマイニングへというマーケティングソフトのシフトも起きているのだろう。
☆結局は知識と読解(ヘルメノイティーク的な解釈学)と情報創造のための数学的センスが問われることになる。
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