困ったときの併願校選択の情報の読み方[08]立教池袋
☆日能研の「学校情報コラム」の立教池袋の読み方は難しい。というのも、具体的な年度や大学名を別にすれば、この記述は早稲田実業や付属の大学の部分を除けば、開成と変わらないのではないかと思えるからだ。
☆ということは、こんなに良い学校なのだから、早稲田実業や開成志望者に、立教池袋もあるよというシグナルなのだろうか。
☆いずれにしても立教池袋志望者にとっては、うれしい記述ではないだろうか。
☆しかし、ここでもあえて書いていないことが大切である。校舎が新しくなりますよと、国際科学オリンピックというプログラムの話題が載っていたが、重要なのは、新しい校舎には新しい息吹をというのが、米国聖公会の文化遺伝子だろう。
☆国際科学オリンピックも氷山の一角で、そのような活動が行われる土壌は何かということがポイントなはず。読書や論文の指導は全校で取り組んでいる。キープ協会の広大なスペースも学校全体で活用している。
☆こうしたことが、国際科学オリンピックのような活動に結びついたのだろうが、やっていれば結びつくということは学校の組織上ないのである。
☆もっと別の媒体があるはずである。米国聖公会は三位一体の信仰を言うまでも持っているから、媒介項という弁証法的発想を持っているはずである。それと科学の結びつきは言いえて妙であるから、ますますここは神秘的だし、魅力的なのである。
☆キリスト教主義の流れもある麻布にはこの魅力はない。学校理念に三位一体はないから。まして開成や武蔵もそうである。あるのは、JGと雙葉である。
☆立教池袋のすごさをさらに知るには、米国聖公会とはいかなるものか、調べるとよいのではないか。戦後日本人はだいぶお世話になっているし。
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