困ったときの併願校選択の情報の読み方[11]立教女学院
☆日能研の「学校情報コラム」の立教女学院のダンスについてのエッセイは大事なことを示唆してくれている。
11月23日(祝)第64回全国中学校・高等学校ダンスコンクールがメルパルクホールにておこなわれ、中学校の部では立教女学院ダンス部がみごと優勝の栄冠に輝き、昨年に続く2連覇を達成しました。高校生の部は、わずかの差で準優勝でしたが、立教女学院ダンス部のレベルの高さがうかがえます。
☆「立教女学院ダンス部のレベルの高さ」とは何を意味しているのだろうか。
☆教頭先生は、「立教女学院一(イチ)の(唯一の)体育会です」と語られたとあるが、これはチームワークのことを意味している。
☆「11月23日のコンクールにむけ練習もピークをむかえていることもあり、あぶらののった熟達したパフォーマンスに魅了されます」とあるが、この熟達は、努力のモチベーションがなければそうはならない。このモチベーションをチームワークで作っているはず。
☆魅了されたパフォーマンスというのは、アーティスティックな感覚と情熱あるいは愛情だろう。実際こう書かれている。
中学3年生の演技(コンクール優勝作品「Foli -グンゴトパ グンゴトパ-」)では、大きな動きから細かな動きまで、一つひとつがていねいかつダイナミックで演技者の心が一つになって作品演じていることが伝わってきました。高校生の演技(準優勝作品「Vivo」)も、女性らしいしなやかさと豊かな表現力で観衆を魅了しています。パフォーマンスの素晴らしさに、プロのダンスチームの演技かとの錯覚におちいりました。・・・・・・顧問のW先生がダンス部を一から作り始めて16年目を迎えた今年、顧問の先生、ダンス部OGのコーチの厳しくも温かく情熱のある指導とともに、朝晩問わず僅かな時間も無駄にせず練習に取り組む情熱を持ったダンス部のみなさんの努力の結晶が最高の輝きにつながったのでしょう。
☆アーティスティックな感覚とは、クリエイティビティだし、デザイン思考力だし、編集力だろう。この編集力でもチームワークが必要。テーマについて語り合い、その背景を協働で調べたりしている様子が目に浮かぶではないか。
☆以上のようにアーティスティックなタレント(才能)にテクノロジー(技術)、そしてトレランス(寛容)の三拍子がそろっている。
☆この3Tを有しているクラスを、欧米ではクリエイティブ・クラスと呼んでいる。日本では第一次産業から第三次産業までしかないが、欧米では30%から40%が第四次産業とでもいえるクリエイティブ・クラスの活動があるのである。
☆内閣府や文科省はグローバル人材を!!っとがんばっているが、産業構造が違うのにどうやってグローバル人材を輩出できるのだろうか。ガバメントは立教女学院をはじめとするグッドスクールにヒアリングにいかねばならないだろう。
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