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21世紀型教育における子どもの飛躍的成長とは何か?

☆外生的成長と内生的成長の違いは、モチベーションが外からにんじんがぶらさげられないと、つまりインセンティブがあたえられないと燃え上がらないのか、インセンティブがなくても内側から燃え上がるのかという違いのことである。

☆また、内生的成長とは、目の前の関係が、まだ全体像につながらなくてもイマジネーションによってつながる全体像を推理や予想することができる状態のことであるが、外生的成長は、そのイマジネーションが働かず、全体像が見えないから、一寸先は闇状態になり、不安が募るのを道徳的に抑えることができる状態のことである。

☆だから、不安が未来に開かれていく、つまり外生的成長から内生的成長に転換する時、その成長は飛躍したと実感するわけである。

☆しかし、もっとも重要なこの成長の飛躍は、以上のような意識の飛躍で終わるのではなく、さらに概念の飛躍を果たしたときに、自己実現に達するのである。概念の飛躍とは、少なくとも外延的形式が内包的形式に変容するときに起こる。

☆この内包的形式にシフトするかどうか、つまり概念における内生的成長が重要なわけは、実はチームや社会、国家をつくるときに大切だからである。

☆意識としては賛成していても、概念として同意ができない場合、組織は常に瓦解する危機を抱えることになる。しかし一方、意識として賛成していなくても、概念として同意されている場合、その概念がまだ外延的だったとしても、その危機は常に回避の方向に向かう。意識としても概念としても賛成できない場合、その危機は混乱や擾乱にシフトするのは時間の問題である。意識としても概念としても賛成できている場合、その概念は内包的概念に到達している可能性が高いがゆえに、深いところで信頼関係を築くことができるだろう。

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