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「最近接発達領域」とは知識領域を「更新」=「広深」するコト

☆ヴィゴツキーの学びの「最近接発達領域」とは、結局、子どもの知識領域の形を見出し、それを「更新」=「広深」するコトであったと気づいた。

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☆「更新」=「広深」するためにどのへんに碁石を打つかというコト。理解できるようにどんなに説明しても、知識領域が狭かったり、偏っていたり、希薄だったりすると、子どもは理解できない。

☆大事なコトは、知識領域の「広深」だったのである。ヴァージョンアップといってもよい。ヴァージョン1.0からヴァージョン2.0へのシフトが大切なのだ。

☆しかし、これはマズイかな。というのも知識領域が「広深」してしまえば、教師の説明がいらないことになる。

☆そのとき、教師の役割はどうなるのか。説明するのではなく、作品そのものを提示し、その作品を広深した知識領域で、子ども自身がなるほどと気づくのである。

☆だから、授業のポイント、プレゼンのポイントは、説明ではない。PCのマニュアルがめんどうなように、説明は要らないのである。作品の提示で、それを共に解釈し、批評するのである。

☆なるほど!ジョブスだったのである。iPhoneやiPadを購入した時、マニュアルがついてこない。サイトを調べたり、友人と使い方の情報交換をしながら活用してく。使い方はユーザ尾によって違う。オリジナルの使い方。

☆なるほどなるほど。グッドスクールの先生方の授業を見ていて、何かが違うと思ったが、説明が説明の機能以上に作品になっていたのである。

☆だから、子どもたちはのめり込むし、フロー状態になる。

☆数学がなぜ楽しいのか?それは作品としての問題が提示されるからである。数学の面白い問題は、生徒たちが自ら作品を解体し、再編集することになっているからだ。

☆社会もNHKの「リンクス」的な教師の説明は、説明でなくストーリーという作品なのだ。なんと21世紀型教育の授業とはアートだったのである。

☆ワークシートとプリントの違いは、アートか事務手続きかの差異に等しいのかもしれない。教師の一挙手一投足、言動がドラマのテキストとしての作品なのである。

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