麻布の「世界」
☆麻布学園の中1には、かの有名な「世界」という教科がある。地理と歴史の総合教養教科。同学園のサイトの「麻布の近況」を開くと、その授業の様子が紹介されていた。
☆2学期に学習した西アジアの様子を体験しに、代々木上原にある東京ジャーミィ(トルコの大モスク)を訪れたということだ。実際にモスクにはいり、聴講したりしたようだが、建築物というのは、文化をそのまま包んで異国の地に運べる媒介項でもある。
☆世界を読み解くときに、日本にいても本物に触れることができる。東京学をうまくつかった学習である。
☆今度は、トルコ料理「ポアチャ」に挑戦したという。「地中海に面した地域らしくオリーブオイルをふんだんに使ったパン」づくり。さりげないキャプションだが、食文化は同時に気候や風土も実感できる。
☆それになんといっても、来年からは西アジアやドイツのトルコゲットーの話題は尽きないだろう。民主主義とEU経済圏との葛藤リスク=世界リスクをいかに回避するか。
☆食によるコミュニケーションと宗教への理解。体験というパフォーマンスから汲み取るコンセプトなしにはロジカルにもクリティカルにも思考を回転させることができない。さすがは麻布としかいいようがない。
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