共立生が語る共立女子の魅力
☆今年の共立祭のタイトルは「Pray from Kyoritsu, Pray for Japan」。共立生は、
三月に起きた東日本大震災に対する共立生の思いが強く込められていました。人と人とが支え合う大切さを心に刻み、生徒が一丸となって今年度も素晴らしい共立祭となりました。
☆と感想を述べている。これは、共立生による新聞発信の中にも、共立女子の文化遺伝子が見事に反映していることを示唆しているが、二面・三面には、「自慢できる共立の魅力」という特集が組まれている。自らの学校を自らモニターする企画。
☆「ダンスの授業」「礼法」「ウィーン少年合唱団」「華道部」「美術館見学」「映画界」など主要教科以外の教育活動について生徒の目で切り取っている。そしてまとめとして、こう語っている。
今回「自慢できる共立の魅力」を調べてみて、普段はまったく意識していなかった共立の魅力に改めて気づくことができました。いつも何気なく受けていた一回一回の授業や行事、課題活動は、先生や先輩方の「立派な共立生になってほしい」という願いと共に行われているものなのだと思います。すべての授業や行事などに工夫やこだわりがあり、改めてありがたみを感じました。私たちもこのような貴重な経験を通して、ますます素敵な共立生になっていきましょう。
☆来春の中学入試。どこの学校も苦戦せいている中、共立女子は依然人気があると評判になっている。そしてその理由は、教育内容の魅力が内外にシェアされているからだとも言われている。
☆しかし、そのシェアはどのようにされているのだろうか?それは実は、共立生自身が気づいたことを、自分で発信するチャンスがたくさんあるからである。一学年300人強の共立生が、さまざまなイベントで自らを表現する。他者とかかわる。そのたびに感動を生むわけであるから、魅力が伝わらないはずがない。
☆そのような共立生の言動はどこから生まれてくるのか?渡辺校長は、
主要教科以外にもアートを大切にしているのが共立女子の大きな特色です。表現を大切にするということは、ものの見方を身につけるということです。ステレオタイプな知識の組合せだけでは、個性は表現できないのです。大学入試は、ほとんどが既存の外延的知識でなんとかなりますが、それだけを6年間もかけて育てていくのは中高一貫校の意味がないですね。リベラルアーツが大切なんです。コノテーションとしてのものの見方を生徒一人ひとり身につけていくリベラルアーツこそ共立の教育の文化の基礎です。
☆と語る。さすがは、欧州の伝統的なリベラルアーツの灯を継承している女子校である。クーデンホーフ・カレルギー。鹿島建設の優秀な創設者(そのまま外務省に残っていたら、日本を変えたかもしれないという伝説の男)が、惚れ込んで日本に彼の書を紹介した。クーデンホーフ・カレルギーのヨーロッパ合衆国構想を、日本にもというわけだ。
☆そのため、カレルギーはEUの父と言われている。そして鳩山一郎と「友愛革命」の思想で盛り上がったのである。この「友愛」が、共立の校訓にある理由はそういうことである。日本近代史を語るとき、忘れてはならないミッションが共立女子には流れている。
関連記事②)Netty Land「かわら版」11月号に歴史的レポート!共立の意義
(クーデンホーフ・カレルギーと鳩山一郎の出会いを、共立学園の石橋理事長が語っている)
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