広尾学園が伸びる理由
☆広尾学園は、前回の夕刊フジのように、進学実績を飛躍的に伸ばすことを目的にする学校というわけではないが、たしかに伸びるのである。
☆結果的に破格な大学進学実績も出る(2013年の実績が6年前の中1の卒業初である・来春はまだそうではないから、相当の期待がもてるわけだ)だろうから、そのような評価をされてもしかたがない部分もある。
☆大橋理事長・学園長は、「無名から超進学校に激変」などというレッテルを払しょくするためには、「本物教育」を邁進するしかないと語る。
☆UCアーバインが広尾学園を訪れるのは、インタークラスを教えている13人の外国人教師が口をそろえて、「ヤリガイのある教育、本物教育がここにはある。骨を埋めたい」と言うほどの教育があるからである。
☆このクラスは、一部の芸能教科だけではなく、数学や歴史も英語で行われているのだが、その授業スタイルは、常に概念や知識を新しく創造していくIB型手法。
☆概念や知識を新しく創造していったら、知識の体系が崩れるではないかと従来の日本の教育では驚かれるだろう。
☆しかし、小論文という行為は、自らの考えを論理的にクリティカルに論じていくわけだから、新しい概念を創造することであり、その正統性・妥当性・信頼性を問う学びなのである。
☆既存の知識をただ確認するだけの勉強は苦役以外の何ものでもない。
☆大橋理事長・学園長は、「本物教育のほかに道はない。生徒の才能を開発するために必要なことは、既定のカリキュラムに沿うことではない。順番通りにやるのではなく、めちゃくちゃ破格に教育は行うものなのだ」と。
☆そして「今のレッテルも、従来型価値観のメガネでみられているからだろう。その価値観を気にしたり、壊そうとする時間があるなら、それを生徒に注ぐ。時代はいずれ変わるものであるから、そのとき真価が問われるだろう。それでよいのだ」と。
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